プレセッション&オープニング 鳴り響く“喇叭”

 

さて、本日は記念すべき日である。

あの男が。

ついに。ついに ついに ついに!!

エンゼルギアに還ってくるっ!!

 

PLその1/九谷

妄言とラノベの技能レベルを順調に向上させつつある、既にかなりの古参プレイヤー。

ネタ・ボケ・シリアスを躊躇無くこなすマルチプレイヤーでもある。

一言で表すならば、駄目な子。

 

PLその2/神無月氏

 渋い漢をやらせたいなら彼に言え!とまで仲間内で囁かれるほど漢キャラが似合う人物。

彼もまた最古参のPLである。

エンゼルギア初版においては、「渋い漢グスタフでヴィヴリオに萌える」ことに於いて、

他の追随を許さない熟練っぷりを発揮。

 

GM/中の人:虚穂

暗黒に跋扈し、世界に背を向ける廃人。

主燃料はカフェインと活字で、呼吸すると妄言とアドリブを吐きだすと言われる。

 そのダイス目の波乱っぷりは『混沌の運迷』と呼ばれ、PL各自に親しまれて(?)居る。

 

九谷:というわけで数年ぶりに真っ当なPCとしてカナードさん復活でござい

GM:……マットゥw?

九谷:……思えば苦節数年。アリアンでネームドとして沸いた挙句駆逐されたり

神無月:

GM:強敵でしたね(シランフリ)

 

詳しくはアリアンロッドリプレイ『ネームド様がみてる 〜重騎士たちの災禍〜』参照。

あらゆるタイミングでダメージを発生させる、超短期決戦型ネームドでした。

 

九谷:某世界ではどこぞの女子高生に虐待されたり(死)

GM:ヒモ的でしたね(トオイメ)

九谷:その挙句、大火力ソーサラーとして援軍要員で呼び出される毎日っ!(@ネムみて)

GM:手榴弾のような扱いをされてましたなw

九谷:しかしそんな昨日までのカナードとはおさらばなのです。

さらばあなざーわーるど。ただいま瑞穂基地!

GM:そして半数以上から「誰お前」される……w

 

エンゼルギア1st当時のメンバーと言うと、グスタフ、シルフィア、アルベルト、和沙、桂(NPC)。

現在は、それに倍する新規メンバーが追加されていたりする。

……メインメンバーのほとんどが知らない顔になっている帰還者であった。

 

神無月:アウターとして過ごした日々が走馬灯のようにw

九谷:ああ、走馬灯よりもっと酷いです。復帰時、記憶がトんで……(死)

 

SE:ここはどこだ。おれってだれだっけ……

 

神無月:ヴィヴリオ大佐、カミーユが……(違)

 

SE:はやくだしてくださいよー

 

九谷:そして最近のガンダムっぽく桂がカナードへの手紙を読み上げるのですね。

 

出て早々に(人生もしくは一期とか二期の)最終回になっちゃうので止めましょうね?

ともかくもこのセッション。

前話であるキオハフト襲来から続く「第六の喇叭」作戦、その後篇シナリオとなります。

カナードの帰還と、合衆国の大盤振る舞いと、その他諸々に決着を付けるべく、

GMの容赦なき武力介入が開始されるのである(予定)

 

GM:ところで。そちらの使用キャラは……今回もホムラでよろしいので?

神無月:あー、グスタフでも可ですが。というか今日のシナリオはどんな感じで?

九谷:……をぅ、そういえばハンドアウトとかどうなったのだろう

GM:ああ、今回はですね。演出に凝るならグスタフ、実能力だとホムラって感じで。火力がw

 

天使は墜ち、竜は目覚め、少女は大地に帰りついた。

だが、”第六の喇叭”は未だ、鳴り響いてすら居なかった。

 

三艦隊による共同作戦行動。

合衆国本土より迫りくる未知なる巨大天使兵。

傷の癒えぬヤシマに襲い来るは、これまでにない規模の大攻勢。

志有るもの達が必死の反撃を講じ、その裏で交錯する異界の軍勢が姿を現す混沌とした戦況の中。

激動にチェックメイトを打つ、最後の駒が再び、戦場を歩み始める。

 

そう。あの男が帰って来た。

 

エンゼルギアThe 2nd Edition 天使大戦TRPG

『カナード=ライトハルトの帰還 -The show must go on, The storm must go back-

 

――幾千万の敵、数刻の空白すら、物ともせずに。

 

PC1 シナリオダーザイン【瑞穂からのオ カ エ リ ナ サ ヰ】

キャラクター:カナード・ライトハルト

 気がついたとき、君は合衆国第三艦隊の旗艦の甲板に、擱座した機体と共に立っていた。

何が有ったか思い出s……思い出せない……だと……?

 来た場所も帰るべき場所も思い出せない、しかも戦火の分厚いカーテンのど真ん中である。

 途方に暮れる君に、敵であるはずの合衆国軍人はこう告げた。

 「手を貸してくれないだろうか」と。

 

PC2 シナリオダーザイン【片山朱莉からのガッデム】

キャラクター:任意

 ホムラが紀央を取り戻し、無事帰還したのもつかの間。

 サンダルフォンによる混乱を見越していたかのような、合衆国の大規模波状攻勢が始まる。

押し寄せる天使兵とミサイル、混迷する状況の最中に君の窮地を救いに訪れたのは……

何のことは無い、一人の少女だった。

 名前を尋ねると少女は、傲然とこう名乗った。

 「片山 朱莉……生徒会長ですの」

 

九谷:本採用ですか。せいとかいちょー……

GM:序死公星-聖斗会長と名乗っても良かったんですがw

 

片山朱莉:アルシャードガイアリプレイ『異界からの侵略 〜謎の転校生を追え!〜』のPC。

詳しい情報はまた以下で語られると思われるので割愛。

 

神無月:異界の軍勢って、まさか深きもの共……w

 

だっごーん(何)

……まあ、ダゴンくらいなら可愛いものです、ええ。

 

九谷:ちなみに。《威嚇射撃》はエラッタが入ってラウンド一発になりました

後は何かやっばいエラッタはあったかなあ……

神無月:おぅ、流石に移動を完全に封殺は出来なくなりましたか。

GM:あとはエラッタって言うか、シンガーのアレはむしろエラッタ並みの強化が……w

神無月:……これ以上アタッカーとして成長するとw

GM:ええ、シンガー版の呪法爆弾なスキルが出まして。

 

丁度この時、GF誌の追加データで各クラスのスキルが追加されていたりする。

どれも中々に使い勝手は良いのだが……その中で別格なのがシンガー。

追加されたスキルこと《鎮魂歌》は、《芸事》判定によって【聖霊】を基準としたダメージを与える

範囲攻撃を行い、ダメージが通れば敵のケルンをシーン中無力化するという、恐るべき
歌唱兵器である。

シュネルギアの兵装が玩具に見えてしまうのも、むべなるかな。

 

九谷:(ちーんこーんかーんこーん)

GM:コスト重いけど、結界無効化とか範囲選択とか、非常に凶悪ですね。

神無月:……まさかコレ、生身で使えたりはしませんよな?w

九谷:使えるから問題なんです(真顔)

GM:使えるに決まってるじゃ無いですか(トオイメ)

神無月:ああ、各地で歌を歌いながらイナゴを駆逐する歩兵部隊が続出か……(ヲイ)

九谷:あ、そうそう。他には《予測射撃》がアーティラリーで復活しました。

 

  そう、かんけいないね

  つかわせてくれ! たのむ!

ニア 15点払ってでも取得する

 

GM:むしろ、カナードが《予測射撃》を喪失したら、瑞穂でのアイデンティティがw

神無月:

九谷:それ以外ありませんからなあ……w

 

正確には《呪法爆弾》と《予測射撃》とトゥアレタ。

この三つなくしてカナード・ライトハルトは存在してはいけない(何)

まさしく、存在証明。

 

GM:まあ、シナリオ一回なんですけど、セットアップで使えるようになりまして。

これにて《呪法爆弾》のシーン攻撃が可能になったのでした。

九谷:しかし。ちょっと思ったのですが。これって《イェソド》とかの再行動系のと噛むとヤバいですよね

GM:ああ、シーン滅多打ち……w

 

SE:何を勘違いしてるんDA!俺のメインプロセスは(ry

 

GM:あ、でも今回はそのくらいの気概の方がいいかも(ぽそ)

九谷:(ヲイ!?)

GM:実は出てくるモブの数を数えたら、延べ実数で三桁に届こうかとゆー……

神無月:……おひw

九谷:オウチカエシテェェェェ!?

 

ちなみに、ウィザード/ギアドライバーのカナードが《予測射撃》を取得するのは、

ハウスルールによる「他のクラスの特技を一つ、経験点15点を支払って取得する」とゆー処理。

乱用するとゲームバランスが崩壊しますが、しかし。

そこはそれ、PLの良識とGMの容赦の無さでカバー(何)

 

GM:……だいじょーぶです、キオハフトよりヤバい相手なんぞいませんからw

神無月:アレが再度出たら布団被って引き篭もりますよ、ホムラw

GM:そして、紀央が布団に付いてくる(死)

九谷:……w

GM:むしろ福音で範囲攻撃浴びて生きてるのは、真っ当なPCだとツバサ+伊音くらいでわw

九谷:ですよなあ…… というか、それ以前に、外見が致命打(死)

GM:……実に(うちの)瑞穂的ですよね(トオイメ)

神無月:グスタフは【マルクト】《心頭滅却》《火もまた涼し》で……ダメージなら80くらいまで耐えるのか。

流石に福音は無理ですが充分アレなw

GM:堅w しかして……キオハフトのアレって、攻撃力40くらいでしたっけ?

九谷:弱体化前だと+66くらいあったよーな ←前回のGM

 

ほぼ「食らったら終わり」と同義の火力であった。

え、和沙が生身で食らってた? まあ、あれは備品ですから。

 

神無月:装甲の固い機種に乗り換えましょうかねぇ……(汗)

GM:噂のファルコンネンパンツァーナハトとかにw

九谷:……大丈夫。キオハフトが異常なだけだから。うん。

GM:今回は普通に、人間と天使兵が相手ですから……宇宙怪獣も出るけど(死)

九谷:宇宙怪獣も来るのか……w

GM:まあ、宇宙怪獣って言うには小型ですけどねw 火力も100出ないくらい。

神無月:ああ、飛影に乗れば100超凌げる模様。装甲40×2+10D6程度ならw

GM:……仮にも宇宙怪獣の体当たりで沈まないグスタフ。お前は何者だw

神無月:愛に生きる漢です(断言)

GM:瑞穂の最終防壁・漢……w

 

奴の名はグスタフ=ブッフホルツ。

大佐の前に立ちはだかる、強くて堅くて揺るがない漢壁であった……

さて妄言はこのくらいにして、そろそろ開始することに。

 

九谷→カナード:さて、というわけで使用キャラそろそろ決めますかね。こっちはまあ、カナードで確定。

神無月→グスタフ:ふむ、では敢えて旧版コンビ復活といきますか。グスタフで参戦しませう。

GM:をうw では機体乗換とかする場合は、今のうちにw

カナード:初期は機体なし(死)で参戦します。途中でどうなるかはGM次第

グスタフ:んー、では参伍式邀撃戦闘機"飛影"に乗り換え。ビェールクトは度重なる激戦で使用不可にw

GM:流石に壊れたか……では、壊れるところからOPということでw

カナード:今回は二人して機体をぶっ壊してるなあ(HAHAHA)

 

まあ、下手するとヤシマもぶっ壊れますから、とこっそり呟くGMであった。

さて、そんな大変なシナリオに挑むは……こちらの二人。

 

PC1:カナード=ライトハルト

クラス:ギアドライバー/ウィザード

ナビゲーター:???

機体名:???

瑞穂基地の古顔ドライバーであり、恐らくはヴィヴリオと並んで最も純血の天使に近いであろう存在。

銀髪と赤眼の怜悧な容貌を持ち、空間のエーテルを直接操作しての呪法爆弾を得意技としている。

初期は理論的・分析的に過ぎる思考言動に加え、「瑞穂の常時着火済爆裂弾」と評されるほど、

突如としてキレる扱いにくいことこの上ない奇人だったが、戦友である遠山桂の死と再会、

パートナーであるトゥアレタや基地の面々との交流等を経て、人間らしい感情と、ついでに

泥沼の四角関係も得る。(むしろこっちが本題)

とある事件により、行方不明となっていたが……?

 

 

PC2:グスタフ・ブッフホルツ中尉

全身を機械化し、戦闘機を手足の如く扱う瑞穂きってのエクステルペン。

その技量は全力で有ればシュネルギアと互角に打ち合えるほど。

過去の記憶の大部分を失うも、朗らかで面倒見のいい性格と時たま覗かせるお茶目さがナイスな

48歳。ヴィヴリオの信頼も厚い、基地の精神的支柱である。

因みに趣味の盗聴・盗撮に関しては情報将校顔負け。

しかし概ね反感を買わずに居るのは余計な欲を出さないせいだろうか。

近頃は追加アームを手に角プレイに目覚めたとか目覚めないとか。

 

 

GM:まず、状況を説明させて頂きます。先日、第三艦隊と連絡しつつ何とかサンダルフォンミサイルを

迎撃できた……ところまでは良いですよな?

グスタフ:いぇっさー

カナード:Wii

GM:ところが。帰ってみると、例の大量召喚の影響で、ヤシマのそこら中に鉄の雨が降りまして。

防空設備とか飛行中の哨戒機とか、レーダーサイトとか非戦闘員とか交通インフラに割と酷い影響が。

 

前回、キオハフトが大量召還した融合天使その他の残骸(機械部分)が、

八門結界に引っ掛かったあげくヤシマ全域にばら撒かれるという事件が有ったりする。

 

GM:特にレーダーってのは基本、外に出しておくものなので。

鉄の塊ざかざか浴びたら、そりゃ酷い目にも遭おうって話。

で、困ったなーと言いつつ偵察を続けると…… 割と大変なことがわかりまして。

グスタフ:ふむふむ?

GM:ヤシマ南方の結界破壊部分へ、第五艦隊の主力部隊が追加注文されて寄ってきてます。

カナード:アッー!?

 

 

OPフェイズ シーン1 「降臨、聖斗界長!!(誤字)」

 

GM:で、カス田他で色々ボロけてた第七艦隊の主力が下がって、補給を受けまして。

戦力をぎゅんぎゅん回復しつつ。さらに、第三艦隊が房総半島末端部に居座って、

散発的に攻撃を開始してるとゆー状況です

グスタフ:「全く、次から次へと忙しない連中だ……」(ころころ)アガペー+6.

GM:で、グスタフですが。とりあえずは第五艦隊の様相を見るべく、第三艦隊の上空をすり抜けて

南方へって感じで。

グスタフ:「ふむ、情報によればこの近辺の筈だな……」

GM:ええ、かなりの規模の艦隊が遠くに見えるんですが…… ちょっと、探知振ってみてください。

目標値は2で。

グスタフ:「最近は碌な補給や整備も受けられなくて参る。おやっさんには頭が上がらんな」

(ころころ)お、丁度成功。

GM:お、出るものですな。なんか、地図にない島が一つ増えてるんですよね、その艦隊の横。

だいたい、長さ1kmのラグビーボールみたいな「真っ白な」島が。

グスタフ:「この辺りの島とは地形が一致しないな……位置情報が誤っている訳でも無さそうか。

一体何なんだ……?」

GM:探知に成功したんで解りますが、物凄い高エーテル反応が有ります、その島。

端的には座天使とか以上。

ヴィヴリオ:「(通信)どうしたグスタフ。何か見つけたのか?」

グスタフ:「……は、その……島が。何かの間違いかもしれませんが……座天使以上のエーテル圧を

持った島が、艦隊のすぐ傍に」

ヴィヴリオ:「……島、だと?」

僚機:「ブッフホルツ中尉、あの白い島は……もしかして……」

グスタフ:「計器の異常という事も考えられますが……どうした、何か心当たりがあるのか?」

僚機:「いや、まさかとは思うんですけど……反応強度から、天使兵とか?」

グスタフ:「可能性は有り得ないとは言えないが……形状が違い過ぎる。

もっとおぞましい姿か、少なくとも生物に見える形をしているだろう、天使兵は」

僚機:「……ですよねぇ」

GM:というところで、ですね。これまでの艦艇のレーダー能力を考えると、まだかなりの距離が

有るはずなんですが……何故だかレーダーに捕捉されたような警報が鳴り響いたり。

グスタフ:「島の正体はともかく、このエーテル圧は警戒する必要がある……何!? 見つかったか!?」

僚機:「!? ウソだろ、この距離でレーダーに捕まっ…… !」

グスタフ:「急速旋回!緊急離脱だ!」

僚機:「り、了解!」

GM:隊伍を為している艦隊の三割くらいを構成してる大型船の上部甲板が一斉に開きまして……

都合200発くらいのミサイルの豪雨と、それに倍するホイシュレッケと思しき天使兵+戦闘機が一斉に

スクランブルしてきます。

僚機:「み、ミサイルが多すg(どごーん)」

グスタフ:「ええい、鬱陶しい!」(海面スレスレを水飛沫上げて目晦まし)

 

殺到するミサイルの雨、雲霞のごとく無尽蔵に沸き出てくる機動兵器と蝗。

歴戦の戦闘機乗りが退避もままならぬ状態に追い込まれるほどの異常な飽和攻撃に、

さしものグスタフも危うし……

 

グスタフ:「偵察部隊を見つけたからといってはしゃぐのも大概にしろよ、この×××共が……!」

(満身創痍)

GM:で、山ほど撃たれた上にフーファイターやら天使兵やらが大挙襲来してるわけですが……

そろそろ、弾切れもダメージも限界かなー、とゆーところに

 

???:「そこの戦闘機、瑞穂所属なら……海面すれすれへ行きなさいですの!」

 

カナード:……デヤガリマシタネ?

GM:……うふw

グスタフ:「! 誰だ!」

???:「暫定、味方ですの!!」

GM:で、同時に。前方から濃密な対抗弾幕とチャフ、煙幕弾がばら撒きに飛んで来まして。

グスタフ:「この状況で欺く必要性も無い、か。了解、指示に従う!」

???:「よろしい、賢い兵士は長生きしますの!」(ちゅどどどど)

GM:弾幕の合間で辛うじて逃げ伸びたわけですが……何か、見慣れない人型の機体が浮いてますね。

グスタフ:「(人間戦車とは違う……別系統の技術で構成されているのか……?)」

GM:ああ、赤づくめで……どっちかというとフルアーマー(ガンダム)装備したファフナーっぽく。

そこら中に砲身とか装甲が。

 

その機体は、不格好な人型をしたアペルギアとも、恐ろしくスマートな人型のシュネルギアとも

違い……明らかに「兵器」を思わせる無骨で重厚なフォルムを持ちながら、人間がそのまま

巨大化したかのような淀み無い動きをする……明らかに、天使核兵器とは思えない機体だった。

強いて言えば、それはシュネルギアよりも「人間戦車」……人間を模した戦車、或いは。

「人型機動兵器」の呼称が似合う機体であった。

 

???:「ご無事ですの?」

グスタフ:「お陰様でな。こちらは瑞穂基地マキナ小隊小隊長、グスタフ=ブッフホルツ中尉だ。

貴官の援護に感謝する」

GM:ちなみに機体の発してる識別信号はヤシマ軍、しかも瑞穂基地だったりする。

カナード:ナニィ!?

???:「通りすがりのお節介ですの。それより、助かったついでに一つ聞きたいのですけれど……」

グスタフ:「その前に、見知らぬ御仁。何時の間に配属されたか知らんが、ヤシマ軍人なら所属と姓名を

名乗って貰いたい」

???:「……確かにそれもそうですの」

GM:で、通信モニターが同期しまして。

黒い髪のどう見てもギアドラたちより一回り上かな、くらいの少女が。

 

「片山朱莉、浜陣高校三年の生徒会長ですの」

 

グスタフ:「………は?(硬直)」

カナード:その反応、イエスだね!(チット投げ)

朱莉:「何を固まってるんですの?」

グスタフ:「……いや。軍人、なのだろう? 階級と所属する隊の名前はどうした?」

朱莉:「(眉しかめ)ああ、少なくとも今は軍人じゃありませんの。と言うより、一つ答えたのだから

一つ質問に応じて欲しいのですけれど?」

グスタフ:「(民間協力者(ツィヴィール)であろうと便宜上軍の人間として扱われるはずなのだが……

この様子では聞いても答えては貰えまい) ああ、構わん。何が聞きたい?」

朱莉:「……瑞穂基地へは、どっちへ飛べば着きますの?」

GM:……どうやら、迷ったらしいです(死)

カナード:つ 称号:八九寺

 

残念ながら小学生ではないのであった

 

グスタフ:「……その識別信号は一体何なんだ……」

朱莉:「識別信号? (確認)い、何時の間に……」

グスタフ:「……まあいい。どの道僚機を失った以上、おれも帰らねばならん。

おれの後をついて飛んでくれば着くさ」

朱莉:「なら、エスコートは宜しくお願いしますの……それにしても

(……和沙とかカナードみたいなのばかりかと思ったら、案外マトモな人もいますのね)」(ぽそっと)

カナード:おお、フラグじゃ! フラグが立った!(何)

グスタフ:「(基地へ通信)というわけで、妙な手土産が一つ増えました、大佐。

何やら招かれざる客のようですが、敵では無いでしょう」

ヴィヴリオ:「……(頭痛)……ともかく、お前を助けてくれたことに感謝して基地で迎えるとしよう。

こっちも少々、厄介事が増えたからな」

グスタフ:「ふむ? まあその話は帰ってから聞くことにしましょう。それではまた後ほど、オーヴァー」

ヴィヴリオ:「さっさと帰ってこい。オーヴァー」

GM:と言うわけで、特に無ければOPシーン切れますが……余談。

基地についた途端、朱莉の乗っていた赤い機体は忽然と虚空に消えました。

眺めていた整備班が大騒ぎに。

グスタフ:この世界からしたら完全に魔法と同義の技術ですからなぁ……

GM:……まあ、魔法とどう違うのかは知りません(死)

カナード:すっかり人騒がせな子になって……(ホロリ)

GM:では、【片山朱莉からの感心】。対応によってはガッデムでしたがw

グスタフ:ではロゴス変換しつつ、シーン終了で。

 

異世界からの介入者1、“生徒会長”こと片山朱莉、堂々の降臨である(何)

ちなみに、忽然と消える謎の機動兵器については、当サイトの某リプレイを読んでいると

目星がつくかもしれません。

言うまでも無く、超マガモノなのでご安心を(何をだ)

 

 

OPフェイス シーン2 「見慣れぬ、戦場」

 

GM:さて、ではカナード。記憶喪失なのですよな?

カナード:入りづらそーなら普通に記憶ありで突っ込みますが、どうしませう?

GM:まあ、どの辺まで記憶あるかはそっちに任せる。こっちは何とかなるw

カナード:うす。ではこう、ぼんやりとまでしか思い出せない感じで。

GM:では、気がつくと君は、擱座したシュネルギア(多分)の前でぼんやりしてた、と。

カナード:(ころころ)アガペーは+3のみ……w

GM:愛が不足w

カナード:第三艦隊は愛に飢えた場所です……

 

その青年は、船の甲板でただぼんやりと佇んでいた。

周囲では航空兵器と砲弾が轟音を巻き上げながら交錯し、自分の居る艦の甲板も時折衝撃に

揺さぶられる、そんな戦場の最中。

男は、自分が誰でここが何処なのかを幾度か「思い出そうと」試みて……結局思い出せずに、

目の前の機械の残骸を眺めていた。

 

カナード:「……ここは、どこだ」(甲板で途方)

GM:ちなみに君の愛機であったであろうシュネルギア(仮)はですね。

今さっき、大破したものが海中から引き揚げられた所です(死)

カナード:「……何故だろう。酷く懐かしい……」(戦火に染まった空を見上げ)

張提督:「気が付いたかな?」

カナード:「……?」(整備兵か何かか? という目)

GM:あんまりさえない感じの、階級章だけが場違いに高い男性がいつのまにか。

カナード:ふみ、では階級章に一瞬遅れて気付く感じで

張提督:「(ふむ)どうやら、まだショックが抜けて無いようだね」

カナード:「(何と答えたらいいやら、という表情)……何か、俺について知っているのか?」

張提督:「(おや)瑞穂基地のカナード・ライトハルト中尉……でいいのだよね?」

カナード:「(聞き覚えはあるが……という表情)」

こう、あるぇー、と思い出そうとしているような。

張提督:「(ふむ)認識に障害が有るか……とりあえず、今の君の状況だが。君は突然、我が艦隊の

上空に出現。そのまま海中に突っ込んで機体が大破。回収はしたが……と言う状況だ」

カナード:「(機体に目をやり)……動かせそうにない、程度のことは、わかる」

グスタフ:まあ、大破擱座してれば動かしようは無いでしょうけれどw

張提督:「事前に聞いている状況では、この世界は君の故郷のはずなんだが……まあ、いい」

カナード:「懐かしい、感じはするが………(うーむ、という表情)」

GM:さて、周囲なんですが。実は艦艇が防衛のために円陣を組んでまして。

カナード:「軍人が無償で人助けをするはずもない。一体俺に何をやらせる気だ?」

GM:目下、飛んでくる戦闘機をけん制したり、ミサイルにアンチミサイル・ミサイルをぶっ放したりと、

大騒ぎだったり。見慣れないフーファイターが必死に空中でミサイル切って捨てたりもしてますけど。

カナード:あ、オレンジ……どーやって月面から帰ってきたのでしょうね?(はて)

GM:ああ、あの後全速力で帰ろうとしたら、ですね。途中、何やら堕ちてゆく流れ星一つ。そのままだと

艦隊の間近に落ちるので、ケルンで小突いてコースを外したんだが、シルエットを今になってよくよく

思い出すと……何となく、シュネルギアっぽかったな、と。

カナード:オレンジが軌道上に出た時には既にカナードは地上……ってか海面へ落ちてたような……?

GM:ああ、カナードじゃないのです。小突かれたのは。

カナード:……ナニィ?

GM:色は真っ黒で、サイズ10mくらいで。

カナード:(全力で目をそらす) ……南極にでも埋めておいてもらえませんかねソレ(死)

 こう、KEEP OUTなノリで。

GM:邪神か何かですか、扱いw

カナード:そっちのほうが二百歩くらいマシですw

 

カナードの中の人には、何が落ちて来たか理解できたようです。

 

張提督:「ああ、早い話が君の力を借りたいんだが。 実は、敵地ど真ん中で陽動任務をやらされる

羽目になってね。さっきから必死にやりくりしてるんだが、流石に物量が厳しい」

カナード:「……(ふむ) 確かに、(機体に目をやり)これに俺が乗っていたのなら……似たような物に

乗っていたほうが、何か思い出せる確率は高い、か」

張提督:「フーファイターしか無いが、やってくれるなら無論君に渡そう。どうかな?」

カナード:「……どの道、選択の余地もなさそうだ」(頷く)

鋼:「(よっと)提督、俺も出る……(カナードじーっと見て)しかし、使い物になるのか?」

カナード:「……俺に聞かれても、な」(肩をすくめ)

鋼:「まあ、噂に聞く通りなら助かるんだが……ともかく。この場は当てにするぞ、カナード・ライトハルト」

カナード:「……『カナード・ライトハルト』………か」

 

「(……聞き覚えはあるが……だが、それは本当に俺の名前なのか?)」

 

青年の呟きは、しかし誰からも答えられることはなく虚空に消える。

提督はそんな彼を少しだけ哀れみの目で見た後、す、と懐から何かを差し出した。

 

張提督:「あと半日持たせる必要がある。どうか頼むよ」(フーファイターのキー渡し)

カナード:「……やれることは、しよう」(受け取り)

GM:ちなみに、AIは沈黙中デス。

カナード:「……『カナード』、ね……(舌で転がしてみる。やっぱり違和感)」

げ、クラヴィア(ryが機能停止ですと

GM:ああ、要は人格機能が止まってるだけで。装備相当は大丈夫ですw

カナード:(ふぅ) さて、というわけでキーを頂きまして……OP終了の流れ?

GM:ええ、瑞穂の空に昇る所でOP終わり……

【瑞穂からの切望】にしておきますか、今の状況。割と大変な状態ですし。

カナード:うぃ。あと……あ、まだでいいか、瑞穂側の演出が入ってからでも。

GM:ああ、記憶喪失状態に応じての、ダーザインの感情の書き換えですか。トゥアレタとか桂ですな。

カナード:Wii。とりあえず桂は「疑念」確定w

GM:あと、《呪法爆弾》とかは使えるってことで。体が覚えてるw

カナード:……覚えてなかったらかなりの大惨事w

 

カナードの存在証明と言うか、存在意義の何割かは《呪法爆弾》で出来ています。

 

 

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