プレセッション&オープニング 危機、襲来 そう、今日もやっぱり、世界は狙われていた!! byGM虚穂 さて、今回は2004年4月(掲載から約5年前)収録の化石のようなリプレイが掘り起こされ、 掲載に供されていたりします。 まずは、恒例のPL・GM紹介からいってみましょう。 PC紹介 PLその1:natsu氏 最古参プレイヤーの一人であり、身内の中では神無月氏・みそぎ氏と並んで希少技能 「イラストレイター」を保有する人物。データよりノリを重視するロールプレイヤーだが、 ゲーマーとしての技量で数値を凌駕したプレイを可能としている。 サイト『die Mauer der Leere』管理者 PLその2:W.S.氏 マンチの謗りを畏れぬ汎用プレイヤー。その繰るキャラは概ねGM泣かせの恐るべき特化志向で 構成され、一人で戦況を左右する。 揺らぎも容赦も極小の設計の先鋭さたるや、正に『システムの魔術師』。 前衛後衛いずれでも攻撃的にプレイを左右するスタイルを持つ。 PLその3:みそぎ氏 幾百のゲームを超えて不偏、その身は百合とメイドで出来ている鋼鉄の漢。 趣味趣向と特定の属性に半端では無いこだわりを持つのは周知のこと。 また、natsu氏同様、絵心があり、独創的なゲーム製作者でもある。 その高度な戦術技能は鬼畜で定評のあるGMも舌を巻くほど。 サイト『剣聖の水浴び場』管理者 PLその4:夢現氏 時に淡々と、時に陰々と、状況を影から突きまわすプレイヤー。 思いもよらぬ戦術でGMを泣かすこと、割と多数。 渋めの男キャラが得意。好きな職業は魔術師。 PLその5:kabane氏 TRPG入門レベルにして、既に禁断の秘奥「シナリオブレイク」の片鱗に目覚めようとしている 恐るべき人物。真の覚醒はまだ未来の話だが、データ以外の部分における存在感は この時であっても尋常では無い。なお、百合が大好物である。 GMの中の人:虚穂 その正体は……ただの活字好きなヲタクである。何故か通称『魔王』 プリ・プレイ…キャラクター達の事情 GM:…では、まずは各自の自己紹介を。PC番号順で。 natsu⇒那切:ん。名前は弥城那切。二つ名は『アンフィニッシュド・エッジ』。 GM:ちなみに、名前は包丁の「菜切り」からな。 みそぎ:そーなんだ(笑) 那切:バラすな(笑)えーと、クラスは『勇者』な。 GM:…このゲームにおいて、勇者とは一般に変人の代名詞であるんだが。 夢現:変人natsuの誕生である!!(笑) GM:いや、元からだ。今更何をいわんや。 那切:お前らが言うか、それを!! (気を取り直して)…コネクションが全部で四つあって、その中に「かわいい家族」の弟がいる。名前は諸刃な。 GM:他のは…まあいいか予想付くし。 那切:ヲイ。んで、所持品は0-Phoneと幸運の宝石、あとはウィッチブレードのみだ。 W.S.:無限クンとかは何処へ行ったんだよ? 那切:あ、忘れてた。まあ、無くても良いか。 Mugen-kun:ウィザードなら(借金にはなるものの)限度額なしで使うことの出来る キャッシュカード。意外と使う機会に恵まれない便利アイテムである。 みそぎ:ホントに良いのかっ!?(笑) 那切:まあ良いんだよ。あと剣道部所属な、学校の。性格は「影が薄い」。 GM:えーと…勇者が? 影が薄いと? 那切:ええ。しかし「勇敢」でもあるんですよ。 W.S.:人物像が掴めん…一体どんな勇者なんだよ? GM:さあ?(笑) ま、頑張って勇者してくれ。 夢現:無理じゃない?(笑) 影が薄く、しかし勇者。 人知れず事件を解決し去っていくダークヒーロー路線ならば、或いは……。 PC@ 名前:弥城那切(やしろ・なきり) 二つ名:アンフィニッシュド・エッジ 性別:男 年齢:16 クラス:勇者 解説:控えめで無口、しかししっかり正義漢している青年勇者。 普段はぱっとしないが、ここぞと言うところでは完璧に決める正に主人公体質の持ち主。 巨大なウィッチブレードを巧みに操るその戦闘力はかなり高い。スロースターターが玉に瑕。 GM:では次。PCAかな W.S.⇒アズマ:はい。竜崎=クロイツェル=アズマっす。二つ名は『ヘテロクロミア』で17歳、男。 一応ドイツ人とのハーフっす。 GM:ほう、ドイツ人ハーフ…ならば頑張って、ドイツ語を駆使してくれたまえ!! 遠慮は要らんぞ!(笑) 夢現:な、なんだってー!?(笑) アズマ:いや無理ですって。日本育ちですし(笑) 一応高校生ですけど、出席日数は常に留年ギリギリを突っ走ってます。去年も危なかった…。 GM:それは、プレイヤーの投影かい? アズマ:いや、逆投影ですな。わたしフル出席してますし(笑) 夢現:な、なんだってー!?(笑) GM:休もうや、少しは。これは先輩からの…いや同輩なんだが…助言だ。 みそぎ:どんな助言ですか!(笑) アズマ:えと、ちなみに姉がいますんで宜しく。 PCA 名前:龍崎=クロイツェル=アズマ 二つ名:金銀妖瞳(ヘテロクロミア) 性別:男 年齢:17 クラス:魔剣使い 解説:実直真面目な魔剣使い。 両目の色が異なる妖瞳を持つ美形だが、いかんせんPT内での役割は主にツッコミ役。 さすが魔剣使い、不幸な。 戦闘では巨大な剣を振り回し、0Lv離れした威力の攻撃を連発する主戦力である。 GM:ではお次PCB。 みそぎ⇒刹花:はい。名前は霞刹花。女性で、19歳です。二つ名は『不可視の龍閃』。 えーと、性格は「優雅で尽くしんぼ」、あと「秘伝の継承者」なので、勿論秘伝を継承しています。 GM:ほう、どんな? 刹花:(真顔で)メイド秘技。 GM:……メイド、秘技? 刹花:はい。と言っても、データ上は特殊能力の『霞刃』ですが(笑) GM:…箒で変移抜刀でもするんだろうか。まあ、いいか。ではお次……PCC PCB 名前:霞刹花(かすみ・せっか) 二つ名:不可視の龍閃(インビジブル・レイザー) 性別:女 年齢:19 クラス:龍使い 解説:絶滅社幹部に仕える戦う専業メイドさん。周囲の目も何のその、常にメイド服を着用して登場し、 箒を常備して掃除に励む。 素手による戦闘を得手としており、的確かつ華麗なメイド秘技の一撃を放って前線を支える。 夢現⇒真:お、出番か。名前が米村真で、二つ名は『Σ』。性別は男で18歳学生…なんだけど、 外見がローブ着てたりいかにも魔法使いな感じだ。きっと普通の高校には行ってないな。 GM:というか、(不審過ぎて)行けないような… 那切:ていうか、外出してないんじゃない? ……(はっ) GM・刹花・那切:引きこもりだ!(異口同音) 真:断じて違う! 引きこもりではない!! PCC 名前:米村真(よねむら・まこと) 二つ名:Σ(シグマ) 性別:男 年齢:18 クラス:魔術師 解説:「俺は地味に行く」をコンセプトに、いつもローブでこっそり行動する魔術師。 支援魔法のスペシャリストでもあり、確かに地味ながら侮れない能力を誇る。 会話は比較的少ないが、所々濃いネタに走っている傾向があるようだ。 GM:では、トリ。 kabane⇒冥夜:はーい、名前は弟切冥夜と申します。 女性で、コードネームというか二つ名は『ナイトメア』ですー。 アズマ:ど…どこぞで聞いたような二つ名だ(笑) はい。アニメ版では勇者王だったアノヒトですね。 冥夜:えーとですね、私は戸籍上ではすでに死んでいて、出身がよく分からないので、 自分ではカッコ良さげだと言う理由で『うたかたの夢の欠片』と名乗ってる謎な人です(笑) アズマ:電波が飛んでるな、その辺(笑) 冥夜:年齢は14歳で、カッコつけたがりやです。性格は「親切」で… 刹花:し、親切…? 冥夜:ええ、知らない人には親切なんですよ。知ってる人に対しては… GM:ばるばるか(笑) 那切:いやセクハラだ(笑) 冥夜:失礼な(笑) まあ、少し百合のケが入りますがそれはプレイヤーの趣味…ゲフンゲフン GM:コラコラ。 冥夜:えーと、「奇妙な生活表」は「猫に嫌われる」ですね。 プレイヤー本人も猫好きの猫アレルギーなので、それに準じて。 一同:ねこ〜、ねこ〜(爆笑) 冥夜:いやいやいやいや、違う違うって! 真:どう考えたって狙ってるだろ、ソレは!! 那切:ライフパス、「脳みそスライム」じゃなかったのか…(爆笑) PCD 名前:弟切冥夜(おとぎり・めいや) 二つ名:ナイトメア(後に、『時の番人』に改名) 性別:女 年齢:(一応)14歳 クラス:夢使い 解説:お姉さまラヴの暴走少女。時折年齢に合わぬ大人びた発言もするが… 通常は欲望と思いつきのままに爆走し、自爆しかける愉快な夢使い。戦闘では…いや、何も言うまい。 彼女の行動が、物語を意外な方向へ転がしてゆくのだが…。 GM:や、やっと自己紹介が終わった…。また変なのばっかりだし。 真:な、なんだってー!?(笑) GM:…(疲労のため息)。では気を取り直して、君らにシナリオコネクションを差し上げよう。 心して聞くように。メモの準備はいいな? 那切…無し。 アズマ…露木椎果、アイドル歌手にして高校生。 刹花…エージェント<S>、アンブラ社のエージェント。 真…玲子・アーラッカー、女性雑誌記者。 冥夜…エージェント<S>。上に同じ。 GM:…ということだ。 那切:俺、今回コネクション居ないんだな。 GM:ま、事情が有って。ちなみに刹花と冥夜はシナリオの都合上、絶滅社に所属してるってことで。 刹花:では絶滅社の幾らか偉い人のメイド兼、エージェントってことで。 GM:それでOK。冥夜は…専属契約した傭兵ってことで良いか? 冥夜:OKです。14歳の傭兵(笑) GM:…いいのか俺、14歳で働かせて(笑) 労働法に引っかからないか? アズマ:かかる。14は普通マズいだろ。 ちなみに。2009年6月現在、労働基準法56条1項で「使用者は、児童が満十五歳に達した日 以後の最初の三月三十一日が終了するまでこれを使用してはならない」との規定があったりする。 テストに出るかもしれない。 なお、2項で健康及び福祉に有害でなくその労働が軽易なものであれば行政官庁の許可付きで 満十三歳以上の児童を働かせることが出来るとの規定はあるが……「傭兵」が当たらないのは 言わずもがな。 まあ、ファンタジーにこういう論議を持ち込むのは野暮ってことで。 真:普通じゃないんだよ! 刹花:そして、普通じゃないなら大抵何とでもなる!! 那切:これぞ必殺、ご都合主義だ!!(笑) そりゃ、ナイトウィザードに「普通」を求めても……ねえ? GM:…いやそれはともかく、残り三人は輝明学園の高校生ってことで。…では始めますか。 ここでGM、大事なことを忘れていたことに気付く。 GM:待った、全員クリティカルとファンブルを決めてくれ。 一同:(ころころ…わいわいがやがや) GMの基礎知識コーナー 〜CF編〜 このゲームのクリティカルとかファンブルは6ゾロや1ゾロとは限りません 事前に個々のPLが2D6を2回振って、出た数値がそれぞれ「そのキャラの」クリティカル・ ファンブル値になります。 但し、各キャラは【幸運】の能力値を3分の1した「CF修正値」の分だけ上下させることが 出来ます。 ゲーム中にはそれぞれ次のような効果を持ちます ・C(クリティカル):達成値:基本値+10&2D6振り足し ※振り足しで更にC値が出たら更に+10&振り足しが重複。 ・F(ファンブル):達成値:基本値-10 アズマ:C9、F3で。 刹花:C8、F3。 冥夜:C5でF9 真:C7のF2。まんせー。 那切:C7のF12…微妙かな。 GM:GMはC5F10固定っと。では改めて始めるか。 オープニング…地下の夜話 GM:最近のことだ。終電も終わった後の地下鉄や地下街で、色んな奇怪なものを見たという人々が いるらしい。 那切:変態さんか(笑) アズマ:終電後だっつうに。 真:具体性に欠けるな、いろんなものって。 刹花:いろんなもの…UFOとか(笑) GM:まあ、程度は近いかも。 真:じゃUFOとかエイリアンとか地球外生命体とかが… GM:うーんエイリアン…近いね、確かに。 真:な、なんだってー!これはM○R出撃を!!(笑) アズマ:なんでやねん!! GM:ええい話が進まん、ちょっくら黙って聞け!…報告によれば、それは様々な怪物… 歩く骸骨だとかミノタウロス、サイクロプス、ヒドラ、ドラゴン…頭部のでかい銀色の小人… 真:ぐ、グレイっ!? GM:いや最後のは冗談だが(笑) 古今東西の怪物百鬼夜行なわけだ。 で、つい先日も終電に乗って帰宅していたサラリーマンが地下鉄でそれを目撃したらしい。 冥夜:…酔っ払って幻覚見たのでわ? GM:…実はそうなのだ(一同笑)。そのサラリ−マンは泥酔していたから、アルコールの過剰摂取で 幻覚でも見たんだ…と、そういうことになっている。ただし、世間では、ね。 刹花:世間では、ね(にやり)。 アズマ:俺達(ウィザード)からすると、そうではない、かもな。 GM:まあここまでが導入だ。では、各自のシーンに入ろうか。 OP・シーン1噂話 GM:ではシーンプレイヤーは米村ことΣこと真。 真:長いわい! GM:(無視)現在君は学校にいるのだ。もちろん私立輝明学園な。 真:ほう? GM:で、一日終わって放課後になって、帰り支度をしていると、だ。 前の席でクラスメイトがだべっているのが耳に入ってきたのだ。 会話の内容は、先ほどのオープニングの噂話だ。 真:「む、UFOが出現してM○Rが出動したと言うアレか!」 アズマ:それ違う!! クラスメイト:「へ、それは聞いたこと無いな。ほらあれだよ、地下鉄にドラゴンが出たとかさ」 真:えー、俺の聞いた噂と違うー! クラスメイト2:「あ、俺見たぜ。銀色の小人がひょこひょこと…」 真:な、なんだってー!?(笑) (冥夜PL)クラスメイト3:「あ、ボクはFBIが出動したって聞いたよ!」 真:や、やはりあの件には地球外生命体の陰謀がっ!? 刹花:…話が進まない、脱線修復。 GM:…とまあ、話が弾んでるんだが。参加して雑談したりする? 真:そゆことはしない性格だよ。 GM:では君は雑談する気も無いし、さっさと帰る事にして教室を後にした。しかし、根拠は無いが 何かが起きそうな気がしてならなかった。 真:ぬ…? GM:そして君は知っているのだ。こうした情報が時折真実であり、そしてそれゆえに、ウィザード達の 手によって一般人には伏せられているということも。 真:揉み消してるのか…。 (冥)クラスメイト:「(突如)おい米村、帰るのか? 掃除はどうした」 真:「もう終わりましたが何か?」こっそり技能使いましたから(笑) GM:技能って…? (冥)クラスメイト:つつ〜っ。(埃を調べているジェスチャー) GM:姑かあんたは。…キラリン、綺麗なもんだ。(一同笑) 真:はっはっは、裏で魔法使いましたから! アズマ:ど、どんな魔法を使ったんだろう…? GM:…《リブレイド》を加減して、埃だけ焼き払ったとか。(一同爆笑) アズマ:(MPが)もったいねーっ!(笑) GM:いやまあそれはともかく! …真は、こんな噂が広まっている以上、自分も恐らく 巻き込まれることになるのだろう…と、必中の的中率を誇っている嫌な予感を覚えるのだった。 真:えー、当たるの? GM:嫌な予感に関してだけは、ほぼ確実にね。 …さて、そこで君の0-Phoneに電話が掛かってくるのだが。 真:取りますが。 GM:「もしもし、米村君、玲子だけど?」 真:…「おかけになった電話は、只今…」(一同爆笑) 玲子:「…何やってるのよ、米村君」 那切:速攻バレてるし(笑) 真:ちぃ、まさかバレたかっ!? 一同:バレバレだっちゅうねん。 真:「…で、どーした?」 玲子:「例のさ、あの噂。これから調べに行くんだけど…ちょっと手伝ってくれない?私だけじゃ荷が重くて…」 真:「噂…ああ、グレイの」 玲子:「そう、グレイ…って、グレイなんていたの!? 新情報だわ、ちょっと詳しく教えて!!」 真:「え? いやグレイってのは高度な知性を持つ地球外生命体で…」 玲子:「そうじゃなくて、なんでグレイが出てくるの!?」 真:「知らん、出るって噂だったんだよ!」 玲子「…わかったわ、ならなおさら、絶対手伝って! 私まだアブダクションされたくないし!」(笑) 真:…行かなきゃいけないのか、おれ? GM:まあ、彼女は放っておけば単独で行きかねないな。というか行く。 真:行かないって選択肢も下さいや…まあ「分かったよ…」ということで。 玲子:「うん、そう言ってくれると思ってた!」…というところで、君のシーンは切れるのだ。 OPシーン2・待ちぼうけ GM:では、シーンプレイヤーは魔剣使いの竜崎君。 アズマ:あーい。 GM:君は今、新宿の地下街にいるのだ。学校が終わったあとだと思いね。 まず、舞台の説明をしておこう。 新宿と池袋には、相互に連結した巨大な複階層型地下街が有るのだ。 最下層には高速の地下鉄が走り、地下街内部には様々な種類 のショップが軒を連ねる、 一つの街を形成しているのだ。いうなれば小規模ながら、EVAのジオフロントみたいのだ。 *ちなみに。新宿と池袋が入っているのに渋谷が入っていないのは、GMがしぶちか(食品街)の 常連なのでイメージに合わなかったのと、冥夜のPLが「とらのあなあるし池袋で」とか囁いて、 他PLも悪乗りしたせいだったり。 ……渋谷にも色々あるんですけどね? アズマ:へえ。 真:移動がかったるそうだな、広すぎて。 GM:まあ、地下鉄は短リニア線で速いから問題無いしね。 で、君はその新宿地下街の第三階層にある喫茶店にいるわけだ。 アズマ:しかしなぜ喫茶店? GM:うむ。君はここでクラスメイトの露木椎果と待ち合わせをして、彼女を待っているわけだ。 アズマ:クラスメイトだったんかい。知らんかった…。 GM:プレイヤーは知らぬがキャラは知っているのだ(笑) (冥)ウェイトレス:(突如乱入)「あ、すいません!!」がっしゃーん。 GM:うおっ!? こ、コーヒーが!?(笑) (冥)ウェイトレス:「(こ、この展開は…恋のよっかーん!?)」 真:異議有り!!(笑) GM:違う、それ激しく違う!! むしろ故意!? アズマ:(ぽたぽた…)こめかみがヒクヒク。 (冥)ウェイトレス:「あ、お客さんすいません! 大丈夫ですか!?」 アズマ:「…まあ、ね」ヒクヒクしながら。 GM:店長が出てきて謝罪。「ああ、済みません!すぐに拭くものをお持ちします!!」 …って、脱線し過ぎじゃい! 話を戻すぞ! 那切:遅いって、戻るの(笑) GM:ええとだ。君は既に、約束の時間から30分以上待たされている。 時間には生真面目な彼女らしくも無い。普段なら10分と遅れないし。 アズマ:何かあったかな、もしかして。 GM:で、コーヒーだけでずっと粘っているんだが。それももう三杯目を空けてしまおうとしている。 そして35分が経過したところで、君に電話が入るのだが。「Teltelteltel…」 アズマ:取りましょう。「…もしもし?」 GM:君の待ち人の、椎果だね。「…竜崎君、今日急に予定が入っちゃって…そちらに行けないの。 本当に、ごめん!」 アズマ:「しょうがねえなぁ…」 椎果:「うん、ごめんなさい。今度、何かで埋め合わせさせて」 アズマ:「ああ、わかった。じゃまたな」と言って切ります。 GM:まあ、彼女は人気絶頂のアイドルだし、わりとこんなことはあるもんだ。 それに君もウィザードとして働く際に同じようなことしてるし、実はおあいこだったりする。 アズマ:ま、しょうがねえや。どっかで時間潰すか…家帰るのもなんかな。 GM:ではここで、いったんシーンを切ろう。 OPシーン3ヒロイン、遭遇 GM:ではシーンプレイヤーは弥城だ。 那切:あ、俺か。 GM:きみは今、アルバイトの最中なのだよ。 那切:…なぜにバイトですか? GM:単純に金が無くて、たまたま割りのいいバイトを見つけたからだ。 場所は新宿の地下街で、喫茶店の手伝いだ。 冥夜:…コスプレ喫茶だったりしない?(笑) GM:そんなことは無い。ちゃんとしたメイド喫茶だ。 一同:なんでや!?(一同ツッコミ) 真:絶対趣味だろ、GMの! コスプレ喫茶とメイド喫茶。そこには深遠且つ重要な相違があるらしい。(刹花PL談) なお。メイド喫茶経験値に乏しい(自己申告)GMとしては理解の及ばざる領域だったりする。 那切:で、俺はウェイターですか? それともまさか… GM:当然ウェイターです。 で、仕事に励んでいるのだが、どうも向こうのボックス席に変わった客がいる。 那切:どんな? GM:携帯を持ったまま、コーヒーのみ注文して呆けたような表情で粘り続けているヘテロクロミアの 青年。もう一時間半以上いるね。 アズマ:なんでじゃっ!? しかも何時の間に? 刹花:時間が強制経過してるし(笑) 那切:それは店員として、いい加減退かさないと。 「そこのおっさん!」 アズマ:おっさんって何だ! 俺は17、高校生だ!! 冥夜:顔が老けてるかららしい(笑) 刹花:いや老けてるってそこまで… 那切:ちなみにおれは16、だから年上はやっぱりおっさん(笑) アズマ:お前らなぁっ! GM:まあそれは置いておくとして、だ。丁度そのとき、「カランカラン」と入り口ののチャイムが鳴って、 店に見知った顔が入ってくるのだよ。どうやら、クラスメイトの女子だな。 那切:いや普通、女子はメイド喫茶には来ないと思うぞ(笑) GM:ここの食事は真面目に美味しいから、女性客も子供も来るのだよ。 那切:…まあ、実際のメイド喫茶より良心的ならいいか(一同笑) GM:彼女の名前は円谷将子(つぶらや・しょうこ)という。 アズマ:なあ、少し思ったんだが。どうして俺は待ち人の来ない喫茶店で、こんなに長い間 待ってたんだろうか? 真:簡単だろ、それは。 刹花:そうです。単にメイド服に… 那切:萌えてただけさ、時間も忘れて。(一同爆笑) アズマ:俺にそのケは無いィィィィっ!! 冥夜&刹花:そう、そのはずなのに! ついつい目はメイドさんを追っていた!!(異口同音) アズマ:うあああああああんっ!? それにしてもこのメイドs、ノリノリである GM:では話を戻そう(笑) 「あ、弥城君じゃない、こんにちは!」と、君に気付いた将子が声を掛けてきたよん。 那切:(菓子を食いながら)ふぁい?(一同笑) GM:口の中のものを飲み込んでから返事せい。 刹花:というか、バイト中に菓子を食うなと…はっ、つまみ食い!? GM:オイオイ…で、将子は「へえ、ここでバイトしてたんだ。知らなかったなぁ」 那切:(もぐもぐしながら)…んん。 将子:「…飲み込んでから返事してくれて良いよ」(一同笑) GM:ちなみに彼女は、長い黒髪を白のカチューシャでとめた、結構な美人。 性格も明朗かつ優しいから、クラスではアイドル的存在なのだ。 テンプレート的なヒロインの降臨である。 どこぞの敵もろとも爆死して主人公達の心に居座った病弱系ヒロインとは関係ない。 なお、ここで冥夜PL扮する店長が将子をバイトに勧誘したりするのだが… 尺の都合もあって省略。 アズマ:じゃ、俺は支払いして帰りますわ。 那切:「あ、延長料金は9万8千円で」 アズマ:アホ言うな!! それは喫茶店ではなくボッタクリバーという業種ではなかろうか GM:でまあ、将子と那切は世間話などしているわけだが。 「もうすぐ友達の誕生日でね。プレゼントを買いに来てたんだ」とか。 那切:「……まさか、誕生日プレゼントにメイド服とか?」(笑) 将子:「違うわよ!時計とか置物とかの小物よ、小物」 那切:「いやしかし…普通女学生がこんなところに寄るか?」 将子:「え、だってここ有名なのよ、美味しい店って」 GM:といって新宿ウォーカーなる雑誌を開いて見せてくれるのだが…確かに「美味しい店」とある。 刹花:どの辺が「美味しい」のだろうか(笑) 那切:…日本も堕ちたもんだ(笑) 果てしなく今更です 将子:「え、もしかして…ここの料理、美味しくないの?」 那切:「いやいや、量が少なめなだけさ…誰かが食っちゃうから」 将子:「誰かって……よくそれでバイトできるわね」とちょっと呆れた顔で。 GM:で、そんな風に話していると、だ。突如、地下街を大きな揺れが襲う!! まず「ズンッ!」と大きな縦揺れが来て、視界が上下に揺さぶられる。 そして続けざまに激しい横揺れが何度も襲い来るのだ!! アズマ:うおっ!? GM:ああ、そうそう。丁度喫茶店を出ようとしていた竜崎君は、揺れによって弾け開いたドアに 叩き返されて、再び喫茶店の中だ(笑) アズマ:ま、まじすか? GM:…運命からは、逃れられなかったのだよ。 アズマ:畜生、長居をしたせいでぇぇぇぇっ!! GM:はっはっは、では、シーンを変更するよん。 OPシーン4メイドと少女 GM:では刹花と冥夜、君らのシーンだ。 刹花:はい。 冥夜:はいはーい。 GM:では早速だが…君達は同じく絶滅社で働く、いわば同僚だ。 真:な、なんだってー!(笑) 冥夜:(刹花に向かって)お姉さまと呼ばせてください! 刹花:え…? GM:早速やってやがるし(笑)さて、時間は一時間前に遡る。君達は、それぞれ上司に呼び出されて 社内の一室へと向かったのだ。そこには上司が待っており、君達にこう切り出した。 「…君達に頼みたいことが有るのだ」 刹花:お掃除・洗濯・その他何でも来いですが(笑) 上司:「いや、そちらではなくてな。…ウィザードとしての君達に、なのだ」 刹花:ではそれを聞いてスッと、目が鋭くなります。 冥夜:……。 GM:ん、どうした冥夜? 冥夜:わたし今月、お金を使い過ぎて2万2千円ほど借金持ちなんですが…。 アズマ:ちなみに、ウィザードの通貨単位は円じゃなくてヴァルゴな。 上司:「心配せずとも、これは正式なミッションだ。勿論報酬は用意しよう。 …まあ、追加で危険手当くらいは出すつもりだ」 刹花:へえ。で、具体的には何を? 上司:「これから向かってもらう場所で、何らかの事件が起こることが分かっている」 冥夜:分かってるなら対処しましょうよ。 上司:「我々の近未来予測機関では、この程度が限界なのだ。これ以上の感知はできない。そこで 君達には現場に直行してもらい、そこで起きるであろう事件を観察および解決して欲しいのだ」 …と言われたのが、一時間前だ。 刹花:え? 強制進行!? GM:うむ。移動開始から30分後、つまり現在から遡ること30分の時点で、君らは目的地である 新宿の地下街入り口に到着、そこで凄まじい振動を感じた。 那切:ズン!だな。 GM:その通りだ。地震は一瞬で収まったのだが、どうもおかしい。 周囲には違和感…異質感といってもいいが、それが漂っているのだ。 冥夜:お姉さま、今の揺れ何でしょうね? 刹花:さぁ…? こちらに振られても判りませんわ。とりあえず、周囲の様子を見ましょう。 GM:場所は新宿地下街へのゲート前な。地下鉄入り口みたいなの。 刹花:そうすると、恐らく周りはパニクってるのでは…? GM:うむ、野次馬とそれを押さえる警官で騒然たる様だ。彼らは皆イノセントなんだが、その中に ちらほらと、絶滅社のスタッフであるウィザード達の姿も見え隠れしているね。 …で、君達の前に一台のライトバンが止まるのだが。 冥夜:乱入? GM:いや。バンから出てきたのはエージェント<S>。禿頭で浅黒い肌の男だ。 グラサンが似合う、歴戦にして渋めのウィザードな。 彼は君らのもとに歩み寄ると、手元のファイルから書類を出しながら淡々と話し出した。 <S>:「まず、手短に事情を説明しよう。十五年前のイギリスで、現在と同じような事件が起きている。 君達もウィザードなら知っているだろうが、ロンドンシティの東西を結ぶ大規模な地下鉄と そこに併設された地下街で、エミュレイターとおぼしき怪物が多数出現したのだ」 真:げー、やっぱりそっち絡みか。 <S>:「そしてある時不意に沈静化した地下を調べてみると、そこには怪物は影も形も無く… ただ至る所に大量の土が残されていた」 真:実はその土は、ナチスドイツの陰謀によるもので… 刹花:絶対違いますし、それ。 冥夜:……土、ですか? <S>:「ああ。表向きには単なるテロということにされていたが…今現在、それと同じような事件が 起きているのだ」 冥夜:…巨大なモグラさんでしょうか? 真:いや、ナチスの最新科学兵器で… アズマ:なんでそうなるか、お前ら。 <S>:「君達のミッションはこのゲートから地下に侵入し、地下第三階層の喫茶店に存在する 生存者達を連れて帰ることだ」 刹花:地下三階には喫茶店しか無いんでしょうか? GM:いや、単に生命反応が残っていたのがそこだけという。 刹花:…状況は判りました。では早速地下へ向か… <S>:(刹花の台詞を遮って)「但し、だ。君達の任務は生存者の救出だが、自分達の生命が危険だと 感じたら帰還しろ。一般人数人の命より、ウィザードの命の方が重いことは言うまでも無いからな」 刹花:…その台詞にちょっとピキッと来ましたが…表には出しません。 冥夜:すいませーん、さっきから声掛けたり手を挙げたりしてますがー。 <S>:「…何だ、エージェント『ナイトメア』?」 冥夜:「今回は制服とか装備とかは支給されないんですかー?」 <S>:「機材はバンに入っている。必要なら持っていくがいい」 冥夜:では、ごそごそごそ…。 那切:猫耳制服発見! 真:そんな服しか無いんかい!? 冥夜:じゃ、メイド服―っ! メイド服メイド服メイド服〜! 刹花:私は普段からメイド服ですが(笑) 真:へ、変な人たちがいるよぅ!? GM:(笑) で、<S>は一瞬躊躇ったあと言うのだが。 <S>「…作戦開始から十二時間後、明日明朝をもって、地下にWMガスを投入する。 いいか、夜明けまでにゲートに辿り着かなければ、君達もその巻き添えだ」 刹花:……! 冥夜:……。 <S>:「だから必ず辿り着け。例え、生存者達を犠牲にしても、だ。…質問は有るか?」 冥夜:はーい。WMってバイオハザードなガス? GM:「WMガスは、魔力に抵抗の無い生物を瞬時に死に至らしめ、魔力を持つ生物を生体分解で 苦悶のうちに抹殺する、対侵魔用の致死ガスだ」 刹花:三階層までの地図とかは有りますか?あと重要な施設などは? GM:内部は崩落が激しくて地図は使えない。重要施設は無いな、この中には。 冥夜:もひとつ、はーい。おやつは300円までですか? アズマ:遠足じゃねぇっ!! しばしのおやつとバナナ談義のち(笑)、二人は地下街へ向かったのだった。 GM:な、長かった。やっとMP(ミドルフェイズ)に入れる…。
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