Fの探索 〜死なない男〜

 

――無限に広がる大宇宙。

我が物顔で其処を闊歩する邪神ども……の、眷属。

それが、この少女。

 

グラスランナーのセラの出自、である。

 

セラ:「……ぉぉー」

 

――黄色い装束を纏った少女である。

長く伸ばした薄い紅色の髪は後ろで二筋に束ねられ、少女が動くたびにふわふわと連動している。

 

そんな少女――セラは、辺りを包んでいた薄桃色の霧が晴れ、現れた巨大な湖を前に、うずうずとしている。

つい先ほど、1ゾロを振った挙句名状しがたいワールドゲートを開いてしまったことなど、

記憶の彼方に置き去ってしまっているようだ。

仕方ないじゃない。グラランだもの。

 

――中略。

 

ケットシーのグラタンが湖に着いた時。

彼が目にしたのは、全裸で湖に飛び込んだ挙句、溺れかかってじたばたしているグラスランナーの少女であった。

 

導入へ続く。

 

セラ  グラップラー2 スカウト1 レンジャー1 エンハンサー1

 好奇心旺盛なグラスランナーの少女。

 いわゆる「好奇心で死ぬ」タイプの性格。

 両の拳に夢を乗せ、その場しのぎで今日も行く。

 割と巻き込まれ体質。

 

PL:九谷

フェアリーガーデンを購入したことで調子に乗ってソロプレイを始めた奇人。

妄言率高め

 

 

※導入ダイス:【妖精の財宝を手に入れろ!】

 

最も冒険者としてオーソドックスな導入である……はずである。

しかし。だがしかし。

グラスランナーにかかれば導入のオーソドックスさなど生かされるはずもない。

 

――七色猫のおもてなし亭

 

セラ:「で、お茶はまだなのかな?」(真顔)

グラタン「お茶飲みながらゆっくり話してる場合じゃないでしょ!?

 このドザエモン一歩手前!」(ばん、と机をたたき)

セラ「……つまりアレかな。わたしは四次元ポケットからひみつどーぐを取り出さなければならないと」

 

残念ながら猫型ではないのだった。閑話休題。

 

――さて。

彼女に任せているとさっぱり話が進まないので、グラタンが胃潰瘍になりかかっている隙に

導入だけ済ませてしまおう。

 

1ゾロを振ってしまった瞬間、セラは神の啓示を受けていた

 

神?「さて、無類のオチ神とか言われているボクが来てみたよ。

 おおセラよ、オチを付けるとは不甲斐ない。お前にボクの眷属として妖精郷に侵入する任務を与えよう。

 財宝でもとってくればいいんじゃない?」

 

――無論。彼女がそれを覚えているはずもない。

なぜなら、彼女はグラスランナーだからである。

 

セラ:「話はあとあと。お茶を飲みながらゆっくり話そうよ」

グラタン「それボクの台詞だよねお客さん!?」

 

――グラタンが頭痛を起こして寝込むまで、あと1時間。

 

グラタンの話

 

セラ:「……おおグラタンよ。寝込んでしまうとは情けない……というか、台本置きっぱで去るのってどうなのよ」

 

さて、グラタンが居た場所に置かれているのは一冊の台本。

其処には、来訪者に語るべき妖精郷の知識――そして、ラクシアからの隔離云々が書かれていた。

 

セラ:「…(ぱらぱら)…ほほー」

 

めくることしばし。

 

セラ:「……やっぱりさ。メイド服でおもてなしとか必要だよね」

 

――何を考えているのか。何処へ行こうというのかこのグラスランナー

 

 

――グラタンの部屋

 

セラ:「そういうわけで、わたしはこの店で暮らそうと思うんだ」

グラタン「妖精王の冠でも謎の解明でも行方不明の少女でも何でもいいからとっとと見つけて出てってよ!?」

セラ「……おかしいな。この台本だととても喜んでくれるって書いてあったんだけど」

 

現実は非情であった。

 

セラ:「えーと、じゃあこのマナマテリアルとかペペロンチーノを探せばいいんだね」

グラタン「名前くらい正確に覚えてほしいなあ……」

 

ぼやくグラタンを尻目に、いそいそと準備を始めるセラであった。

もとより面白そうな話が好きな種族、こういったことは得意分野である。

ダイス神のお告げに頼った結果。

映えある生贄(何)に選ばれたのは……ニョッキ君。

 

セラ:「さて、じゃあこの500点分のマナマテリアルで何か作ってもらおうか」

グラタン「……キミ、居座る気満々だね……」

 

ジト目になりつつもいろいろ造ってくれるグラタンであった。

彼の今後が、心配です。

救命草×10、ポーション×3のセットで出撃。

暗くなった時用にランタンを供出させるグラスランナーであった。

 

――【妖精の鉱山】は北西エリアに配置(ダイス処理)

 

セラ:「なるほど、この「ふしぎなちず」を使えば、何処に何が追加されたか一目瞭然……」

グラタン「……いや、そんなアイテム本来ないから。

 とりあえず、北周りで行けばいいんじゃないかな。北には何があったかな……」

 

本来ないアイテム:本来、ソロプレイあるいは通常プレイにおいては、PC達は協調して行動するので、

開放タイルや「道」の処理に困ることはない。

 しかし、このシリーズでは二人のPCがあまり強調せず、言わば表裏の関係でうろうろする、という構成をとっている。

そのため、処理の便宜上このような本来存在しないアイテムが出現したのである。

 一言で言うなら大人の事情。

 

さて、北エリア(キタエリと読みたくなるが読んではいけない)には【太陽と月と星の迷宮】が追加されました。

決して夏しか曲を出さないあのグループの名曲……ではない。

どうして男と女が太陽と月なのか。深遠な命題である(何)

 

セラ:「……めいきゅー、かぁ……」

グラタン「……迷宮には入るなよ? 絶対入るなよ!?」

セラ「うんうん、おっけーおっけー」

 

もちろん行く頃には忘れている。

なぜなら、彼女はグラスランナーだからだ。

 

 

Day-1 夕方 とりあえずhage

 

セラ:さて、というわけで移動できるのか。移動判定のお時間となります。

(ころころ)無事、太陽と月の迷宮にいけることが判明。

 

グラタンの心配そうな顔に送り出されるセラであった。

 

セラ:「はーるばるーきたぜはーこだてー♪」」

 

――太陽と月と星の迷宮に到着。

そして当然迷宮に入る。なぜなら彼女はグラスランナーだからだ。

 

セラ「いざ行かん、どこかの誰かの未来のためにー! おーるはんどぅがんぱれいど!」

 

入った先に待ち受けるはゴブリン。

おかしいな、1Dで6振らない限り出ないはずなのに。

 

セラ:「……今日は、君たちと争いに来たんじゃないんだ」

ゴブリンA「(うるせぇよ)」

ゴブリンB「(よつんばいになれよ)」

セラ「アッー!?」

 

出目が狂乱してボコボコにされるグラスランナーであった。

早くも全滅一回目。

 

好奇心、グラスランナーを殺す。

 

教訓:どこかの誰かの未来の前に、まずは自分の未来を考えましょう。

 

――暗転

 

 

Day1 夜 双葉にはご注意を

 

セラ:「ごめん、やられちった」(てへ☆)

グラタン「だから迷宮に入るなってあれほど言ったでしょーが!?」

 

うがー、と頭をかきむしるグラタンであった。

 

セラ「とりあえず、いい時間だし寝ようか」

グラタン「キミほんとお気楽だね!?」

 

――同化度+2

 

※妖精郷と同化

 妖精郷で長く過ごしたり、全滅した後<七色猫のおもてなし亭>の宿帳効果で蘇生されたりすると、同化度が上がる。

 具体的には、10日滞在で+1、一回死亡で+2

 ――もっとも。出る気があんまりないこのセラには関係のない話、かもしれない。

 

 

Day2 朝 薬草泥棒を追え

 

セラ:「今日も元気だ黄色がきれいー」

ル=ロウド「いえーろー」

 

グラタン「それ、何の儀式?」

セラ「……気分」

 

気分なのか、ということで。

 

グラタン「えーと、西回りで行こうか。今回は。西には……」

 

「ふしぎなちず」に浮かび上がったのは……

 

セラ:「薬草園かー」

グラタン「……よかった。真っ当な施設で本当によかった……」

 

早くも泣き崩れるグラタン。

ケットシーの戦いはこれからだ!

 

セラ:というわけで移動判定へ(ころころ)無事移動

 

さて、何が出るかな、と覗いてみたところ

 

ゴブリン「何だ? 昨日のよわっちぃ黄色じゃねぇか!」

 

――また出た。今回は薬草泥棒である。

 

セラ:「春爛漫、薬草園を荒らす不届き者め! 成敗!」(殴りかかり)

 

*すっかりもとの目的を忘れているセラであった。

 

ゴブリン「(殴りつけられ)うごゴ!? てめぇ何しやがる!」

セラ「とっととわたしの経験値になるがいー!」

 

その後、殴り返されたりポーションを飲んだりして……

7ラウンドにわたる激闘の結果……セラはゴブリン一匹を殴り倒した!

 

セラ:(ころころ)粗末な武器(10G)を入手。

 

殴り倒したところで、セラはようやく一息をつく

 

セラ:「……ふぅ、ゴブリンは強敵だった……」

 

こんなことで大丈夫なのだろうか。この先が思いやられる。

――Day2 朝、終了。

 

 

Day2 昼 白百合の谷

 

セラ:(ころころ→移動判定失敗)なぜかセラは白百合の谷にたどり着いていた。

 

白百合の甘い香りが充満した川辺。

のどかな風景だが……谷底は乳白色の霧で閉ざされ、うかがうことが出来ない。

花畑で遊んでいこうと踏み入ったセラに近づく未確認飛行物体がひとつ。

 

セラ:「をよ」

ピクシー「谷の巣にはとても恐ろしくて強い魔物が居るから、引き返した方がいいよー」

セラ「……オラ、ワクワクしてきたぞ!」

ピクシー「人の話聞いてた!?」

 

ワクワクしてきてうろうろしてみたが、やっぱり花があるだけで面白くないので次へ。

 

 

Day2 夕方 タルタル鉱山

 

セラ:(ころころ)移動は成功っと。

 

――鉱山。

セラが坑道を登っていくと、風のいたずらか。やわらかな羽が飛んできた。

 

セラ:「髪飾りー(わーい)」

 

セラは<やわらかい羽毛>(1000G相当)を手に入れた!

なお、辺りでは風に巻かれてコウモリやスピンブロッサムがきりきり舞いしたり時々山肌に激突して死んでたりするが誰も気にしない。

 

――セラが坑道を登っていくと大騒ぎになっていた

 

ノッカー「アッー!?」

ノッカー「イヤァァァア」

ノッカー「死にたくない死にたくない!?」

ノッカー「食べないデー!?」

 

巨大ムカデが湧いたようだ

ムカデは、餌を見る目でセラを見ている!

 

セラ:「……わたしの冒険はここでおわってしまうのかー?」

 

――OpenCombat

 

6ラウンドに渡る激闘(泥仕合)の末――

 

セラ:「変異抜倒――霞蹴りィ!」

ムカデ「メメタァ!?」

 

――何とか削り合いを制したセラであった。

辺りを見回すが……居るのはノッカーばかりで、ケットシーらしき姿はない。

 

セラ:「さて、ニョッキだかニャッキだかは何処に居るのかな」

 

*それはN●Kの愛らしい虫さんである。

 

ノッカー「やぁ、助かったよ。ニョッキ……のことかな?

 それなら、たぶん妖精郷の魔法が弱ってるって言ってたから……南ブロックの【崩れゆく場所】に居るんじゃないかな」

セラ:「ほほぅ」

 

というわけで、南ブロックに向かうことに。

薬草園経由で帰路へ。

 

 

Day2 夜:薬草園

 

――固定イベント、発生

セラは迷子のアルラウネを見つけた!

アルラウネは怯えている!

 

セラ:「……持ち帰れと脳内神に告げられた気がした」

 

*そこ、持ち帰るな

 

アルラウネ「……ひく、えぐっ」

 

アルラウネは泣き出した!

 

辛抱強く(半ば面白がって)セラが話を聞いた結果。

アルラウネは帰り道が分からなくなったことが判明。

北エリアに配置された【煙草好きの森】がどうやら目的地のようだ。

 

セラ:「つまり。わたしはこの子を家につれて帰ればいいのだね」

アルラウネ「あぅ……」

 

*いいのか。

 

以後、暫くアルラウネが同行することに。

 

セラ:「……ふむ。とりあえず、グラタンに預けて南エリアに向かおうかな」

アルラウネ「……ぐら、たん?」

セラ「そう、グラたん」

 

*微妙にニュアンスが変わった!

 

Day3 深夜  きのうは おたのしみでしたね

 

セラ:(ころころ)無事、七色のおもてなし亭に帰着

「やぁ、ただいまグラたん。午前様だよ」(ひらひらと手を振り)

グラタン「何処まで行ってたのさ! 心配して……」

 

グラタンの視線がアルラウネに向いた。

アルラウネは赤面してうつむいている!(何故)

 

グラタン「……きのうは、おたのしみでしたね?」

 

*グラタンは、ジト目になった

 

セラ:「ん、迷子らしくてさ。北エリアの煙草好きの森に帰りたいらしいんだ。

 ニャッキ君を南から連れてきたらそっちにも向かおうと思うんだけど」

グラタン「(うーん) それならこっちの子を優先してあげてくれるかな」

セラ:「Why?」

グラタン「ほら、あっちに持ってくと★が入るじゃない。経験値は大事だよ」

セラ「あぁ、なるほど」

 

*メタ自重

 翌日は煙草好きの森から片付けることに。

 

 

Day3-朝a:流離人

 

セラ:「というわけでやってきました旅の空。いかがお過ごしでしょう。セラでございます」

アルラウネ「あぅ……(おねーちゃん、誰に向かって話してるの?)」

セラ:「いわゆるひとつのよーしきびとゆーことで」

 

そんなことをやってたらまさかの移動失敗。やっちまったZE!

 

セラ:……移動失敗。飛ばされたぞ、オイ。

 

移動判定に失敗すると、行きたいところに行き着けないことが生じる。

酷い場合、エリア(大まかな区画)すら違う場所に飛ばされることも。

妖精郷はある意味魔境なのである。

 

セラ:目的地の隣接エリア、北西か北東で……奇数/偶数 (ころころ)北西の……【炎の穴】、か。

 

※なお。後日この部分で読み間違いによる処理ミスがあったことが発覚。

 目的地の隣接エリア、ではなく移動元の(移動先以外の)隣接エリアに配置すべきだったため、

【炎の穴】は西エリアに配置しなおされています。

 

砂漠の真ん中。炎を吹き出す巨大な穴がある。

その穴を覗き込んでいる無謀なグラスランナーが一匹。

 

セラ:「おや、ご同輩」

ポピン・ポピン「やぁご同輩。すごい穴だよ」

セラ「おぉ、これはすごい、よし、飛び込もう」

 

*何でだ

 

飛び込もうとするセラをアルラウネが必死で止めまして、数分後。

 

ポピン「(何事もなかったように)いやー。いろいろ見て回ってきたけど、すごいね此処は。

この穴の底にはイフリートが住んでるらしいよ」

セラ:「ををー。色々回ってきたんだ。どんなところがあった?」

ポピン「おぼえてなーい☆」

セラ「だよねー♪」

 

グラスランナー達は心で分かり合ったようだ

 

ポピン「さて、じゃあそろそろボクは行くよ。また何処かで会おう、ご同輩」b

セラ「おぅ、それまで元気で、ご同輩」b

 

――ポピンは去っていった。

また何処かで会うことがあるのだろうか。

 

アルラウネ「あぅ……(おねーちゃんたち、よくわからない……)」

セラ「おとなになるってかなしーことなの。さて、つぎいくよー」

 

 

Day-3昼:ごくえん

 

セラ:移動判定(ころころ)成功。煙草好きの森へ

 

森に入ると同時、周囲から「お嬢!」「お嬢!お帰りなすって!」「お嬢!」という野太い声が聞こえてきた。

セラが見回すと、強面のエントレット達が煙草を吹かしながら取り囲んでいるではないか

 

セラ:「うわぁ。その筋の人達だぁ……」

アルラウネ「あぅ……(大丈夫。この人達怖くない)」

エントレット「(しゅたっ) お嬢、親分がお探しです。こちらへ」

アルラウネ「あぅ……(このおねーさんが連れてきてくれたの)」

セラ「……(とゆーか、暴力系ご本業でしたかこの子)」

エントレット「……いいだろう。お前も来い」

 

というわけで親分のところに通されまして。

只今、圧縮情報通信中。

 

親分「……なるほど。ペンネに見つかったりしたら危なかった。彼と私は少なからぬ遺恨があるからな」

 

※詳しくはこの次のBぱーと参照。妖精郷拳銃抗争なるものがあったらしい……ほんとか?

 

セラ:「はぁ……大変なんだねー」

親分「ヴェズを無事に連れ帰ってくれたこと、感謝する。これを」

 

 差し出されるは、《森の友の証》

 

親分「私がかつて私羅高校で《心の友》をやっていた頃。尊敬できる先輩から頂いた証のレプリカだ。

大事にするがよい」

セラ「いえっさー……(うわー、今ので一気に大事にする気が起きなくなった……)」

 

私羅高校:詳しくは『泣くようぐいす』参照。要はアレだ。天才塾とかそのテの変態的キャラ養成所

 

ヴェズ「あぅ……(おねーちゃん、また来てね)」

親分「我々は君を歓待する」

セラ「あー、また、縁が合ったら、ね?」

 

*正直来たくないなー。そう思うセラであった。

 

親分「ついでといっては何だが。此処を探索していくといいだろう」

セラ「あー、じゃあグラタン君に土産でも持って帰ろうかな」

 

何も見つからなかった!

 

セラ:「さて、ひとしきり遊んだし……そろそろわたしはニャッキ君を探しに行くよ」

親分「うむ、また来るがよい」

ヴェズ「あぅ……(またね、おねーちゃん)」

 

Day-3 夕方:七色猫のおもてなし亭

 

 

セラ:「やぁ、帰ったよ」

グラタン「おや、送り届けてこられたのか……よかった。あそこの親分は怒らせると怖いからね」

セラ:「うん、こわいひとたちだった……

 ああ。そだ。これをちょっとマナマテリアルにしてもらおうかな」

 

取り出しますは羽と粗末な武器

 

グラタン「いいけど……今日はもう?」

セラ「うん、ニャッキ君のところに行く前に寝ておくよ」

 

*親分との対峙で精神的に疲れたらしい。グラスランナーには珍しい事態である。

 ……ちなみに。本音はというと。

 此処から暗くなると何かあったときに死にかねない、という大人の事情。

 

グラタン「保存食とか作っておくからねー」

 

(暗転)

 

Day-4 朝:死なない男

 

セラ「ふぃー、よく寝た。さて、ニャッキ君を連れ戻しに行こうか!」

グラタン「はい、これ保存食8日分。マナマテリアル150使っておいたから」

セラ「おぅ、さんくー(受け取り)  じゃ、いってくるぜぃ」

グラタン「気をつけてねー」

 

徐々に順応してしまうグラタンであった。

まて、はやまるな。それはグラスランナーの罠だ

 

セラ(ころころ→移動成功) 崩れゆく場所。

 

平原の真ん中の名状しがたき虹色の穴。

その穴を覗き込んでいる赤い帽子をかぶったケットシーが一匹。

 

セラ:「赤い帽子……あれかな。お、いたいた。ニャッキくーん?」

ニョッキ「俺はニョッキだ」

セラ:「そんなところで何をしてるのかな?」

ニョッキ「……俺に質問をするな」

 

どうやら、絡みづらいタイプのケットシーだったようだ

 

セラ「……まぁいいけど。グラタン君が呼んでるよ?」

ニョッキ「……わかった。すぐに戻る」

 

SE: あ あ っ と

 

突然地面が揺れ始める。

一息ついたところでお約束。大脱出タイムである。

 

セラ:「っ!? 地震!?」

ニョッキ「急ぐぞ!」

 

ぐらぐらと揺れる地面を懸命に走る。

セラはかろうじて安全な場所に逃げ延びることが出来たが……?

 

セラ:(ころころ)脱出判定は……ギリ成功

「…(スタコラッシュ)…アルェ、ニャッキ君? ニャッキくーん?

 

 

 ……まさか……(振り返ってみる)

 

しばらくしても誰も出てこない。

静寂が辺りを包んでいる。

 

セラ「そ、そんな……あの殺しても死にそうにない、ケットシーが……」

???「……よく、分かっているじゃないか」

 

その時! 土煙の向こうから上着を背負って歩いてくるニョッキの姿が!

 

ニョッキ「(よろよろと)俺は死なない……(ばっと上着を投げ捨て)……

まだ、やらなければならないことが、あるからな……っ!」

セラ:「……投げ捨てるなら何で持ってきたのさ」(真顔)

ニョッキ「……俺に、質問をするな……」

 

*ニョッキと合流した!

 

 

Day-4 昼a:探索は終わらない

 

セラ:(ころころ)ランダムイベントもなく無事帰着

「ただいまー」

グラタン「おかえりー。はやかったn……ニョッキ! ニョッキじゃないか!」

ニョッキ「今、帰った」

グラタン「よかったー! これで鍛冶場も使えるね!」

ニョッキ「……いや。まだ、無理だ」

 

喜ぶグラタンと裏腹に、ニョッキは首を振る

 

ニョッキ「鍛冶場を動かすには、このアクセルメモリのほかに、エンジンメモリが必要だ(すっと棒状の何かを取り出し)

 エインセルのフリアに預けてあるから連れてきてほしい」

 

SE:アクセル!

 

セラ「……なるほど……フリアさんは何処に?」

ニョッキ「炎の穴、だ」

 

気まずい沈黙が漂った

 

セラ:「……言ってくれれば、さっきつれてきてあげたのに……」

 

ミッション:フリアを探してほしい  発動!

 

ニョッキ「……そういえば。ペンネはどうしている?」

グラタン「施療院の設備を整えてるよ」

ニョッキ「そうか。挨拶をしてこよう」

 

すっと、ニョッキが立ち去る。

その所作の一つ一つがまさにハードボイルド

 

セラ:「さて、じゃあわたしもいこうかな。今からならまだ夜までに帰ってこられるだろうし」

ニョッキ「ああ、そうだ。フリアに合うときはこれをもっていけ(しゅっ、とアクセルメモリを投げ)

 これで、誰があいつを呼んでいるのか、あいつにも分かるだろう」

セラ:「(ぱし)」

 

SE:アクセル!

 

セラ「……「変身!」とかしたいなー。できないのかなあ(うずうず)」

 

――ミッション終了。

 

薬草泥棒     ★×2

花妖精の警告   ★×2

鉱山の騒動    ★×2

迷子のアルラウネ ★×3

煙草好きエント  ★×2

ニョッキの帰還  ★×3

★×14……2800点

 

ゴブリン×1/ジャイアントセンチピード×1

→エネミー経験点:40

1ゾロ×2→100

計:2940点獲得。

 

グラップラー 2→3

スカウト   1→2

アルケミスト0→1

《テイルスイング》 習得。目指せ変異抜倒

 

 

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