Fの探索 〜女には向かないビジネス〜

 

さて、『Fの探索』後編である。

今回投入される新たなキャラクターは、こちら。

 

ディリス=ドゥロ=ディートリッヒ   プリースト(ル=ロウド)2 グラップラー2 スカウト1

長い黒髪の少女。

《魔力撃》を操る強力な前衛型拳士。

ぶっきらぼうで口調は荒いが根はいい娘……なのか?

決め台詞は「輝くル=ロウドの名の下に! 全てを、霊子に撃ち砕く!」

 

PL:九谷

フェアリーガーデンを購入したことで調子に乗ってソロプレイを始めた奇人。

妄言率高め

 

Day2 昼 もう一人の拳闘少女

 

こじんまりした食堂に座るは、ケットシーのグラタンと……もう一人。

黒髪のストレート……腰まである長い髪を結ばず下ろしている少女。

胸に輝くはル=ロウドの聖印。

腕を彩るは無骨な篭手。

――敵対する者総てを叩き潰し、排撃してきたかのような鋭い眼光は、

客商売に慣れたケットシーすらも怯ませる。

 

ディリス:「――あたしはディリス。DDDっつったやつ、表に出ろ」

ディリス:「本が好きだ。最近ハマったのは『オイレンシュピーゲル』

 あー、何か世界とか救いてー」

ディリス:「昔組んでた相棒に倣って、邪魔な奴は殴り倒すことにしてる」

ディリス:「……あの野郎、元気にしてんのかな。まあ、死んじゃいないだろうけど」

 

*ミストキャッスル編では一児の父となっているガイ=モーソリアムのことである。

 ミストキャッスルに居着くはるか昔。彼女に出会ったらしい。

 

ディリス:「路銀を稼ぎに街に寄ったら、エマ=ローズワースって人を探せって依頼が出ててさ。

報酬も結構よかったから受けたわけよ」

ディリス:「で、彼女の足取りを追って山ン中入ったら霧に包まれてさ」

ディリス:「そしたら此処にきてたわけ。どぅーゆーあんだすたん?」

 

*話を聞いていたグラタンは、滂沱の涙を流している

 

グラタン「……よかった……話の通じる人が来てくれて本当によかった……」(滂沱)

ディリス:「まるでハナシ通じないやつが居たみたいな口ぶりだな」

グラタン「うん、昨日来たのがこれまた酷い子でね」

 

無論、Aパートの主人公、セラのことである。中略

 

グラタン「そんなわけで、お客さんが来ないからこの<七色猫のおもてなし亭>も開店休業状態だったんだよ」

ディリス「なるほど。とにかくあたしはどっかのタイミングで此処を出て、エマのご両親に

報告に行かなきゃなんねーんだよな」

 

ぽりぽり、と頭をかくディリス。

至極面倒くさそうである

 

グラタン「ここからラクシアに戻るなら……転移の魔方陣が必要だね。でも、管理人のフィットチーネが……」

ディリス「あぁ。要はそいつを探しゃいいんだな?」

 

*グラタンが、再び滂沱になった!

 

グラタン「そう、そうなんだよ! キミほんと物分りがいい! マジ惚れそう!」

ディリス「……猫に惚れられてもうれしくねー……」

 

むしろ嬉しかったら、何処に出しても恥ずかしい変態の出来上がりである。

ディリスは頭をかく手を止め、一歩引きつつグラタンに問いかける。

 

ディリス:「で? エマを探すにはどうすりゃいいんだ?」

グラタン「んー、エマって人もたぶん妖精郷に迷い込んできてるんだろうね。

 でも、今妖精郷は危険な場所になっちゃってるからね。無事で居るといいんだけど……」

ディリス:「まあ、危険っつったってミストキャッスルとかヨハネ●ブルグとかよりはマシだろ?」

グラタン「いくらなんでもその二つと比べるのは酷いと思う」

 

ミストキャッスル:いわずと知れた蛮族の都。

 このサイトでは蛮族の都、という以外にも色々危険な場所と成り果てた。

ヨハネス●ルグ:世界一危険な街であることはあまりにも有名である。

 

ディリス:「まぁ、しらみつぶししかねーか……寝食保障つきってのは久々だし、やってみっか」

グラタン「ああ、それならボクの仲間も探してくれるとうれしいな。ニョッキは行ってもらったばっかりだから……

ペンネあたりで」

ディリス:「……お前らって美味そうな名前のやつしかいねーのな」

グラタン「SNEの人の中の人の趣味なんだと思うよ?」

 

そうなのか

 

ルール設定

・片方が一旦踏破した「道」は繋がっているものとする。

・ランダムイベント及びパラグラフイベント処理も共通。

片方で起きてしまったイベントはもう片方でもおきたものとして扱う。

・★や経験点、おのおののマナマテリアルは独立会計。

 

ヒーリングポーション 1/魔香草  3/救命草  5を持って出撃。

ランタンは持参。

 

 

Day-2 夕方  薬草園抗争

 

ディリス:二日目夕方。ランダムイベントNo.2昇華。ちょっとうきうきしただけなので放置。

 

――薬草園に到着すると。

なにやら騒がしい。

 

???「おんどりゃぁ! 薬草置いてかんかい!」

ディリス:「……騒がしいなあ……」

 

とりあえず入っていってみると……そこには。

 

ケットシー「お、ええとこに来おったな、お嬢ちゃん。薬草泥棒じゃ。

 五体満足で返しちゃいかんけんのぉ」

 

広島弁でゴツい体格のケットシーがゴブリンを取り押さえていた。

武器は長ドス。片目には大仰な傷が走っている。

頭に被った緑色のファンシーな帽子が不似合いなことこの上ない。

 

ディリス:「……に、任侠?」

ケットシー「おぉよ! 妖精郷拳銃抗争を生き延びた漢ケットシー、ペンネとはワシのことじゃ!」

ディリス:「…………」

 

ディリスの気力が5下がった。

 

ゴブリン「ヒィィィ、お、オタ、オタスケ……ドケェェェェッ!」

 

死に物狂いのゴブリンが襲ってきた!

どうやら、話の通じる状態ではないようだ!

 

ディリス:「……ったく、しょーがねーなー……まぁ、泥棒ってな悪いことだし。アレが探してたやつっぽいしな」

 

ディリスは両拳の篭手を打ち合わせ、記憶に残る相棒のように不敵に笑う

 

ディリス:「……悪く思うなよ、蛮族」

ゴブリン「タスケタスケタスケテアァァァァァ!」

 

結果。《魔力撃》の前にゴブリンはなすすべなく撃沈。

 

ディリス:「輝くル=ロウドの名の下に……総てを、霊子に撃ち砕く!

 ビッグバン・パァァァンチ!」

ゴブリン「いやぁぁぁぁぁぁ!?」

 

薄黄色の瘴気を纏った拳が直撃した瞬間。

ゴブリンが悲鳴と共にマナにまで還元され、消滅する。

――ル=ロウドの魔力を乗せた、強力な近接昇華呪法拳“ビッグバン・パンチ”。

ガイ=モーソリアム直伝の必殺拳である。

 

ディリス:「……ふぅ」

ペンネ「お嬢ちゃんやるのぉ! ワシも今3匹締め上げたところじゃ!」

 

ディリスは武器(30G)を手に入れた!

 

ディリス:「……で、グラタンが探してたぞ。ペンネ」

ペンネ「おぉ、戻りたいのは山々なんじゃが、まだ逃げたやつが居てのぉ。

 そいつボコして薬草取り返してきてくれたら戻るわ」

ディリス:「……(お前も行けよ)」

 

そんな風に思いつつ、蛮族を追うディリスであった。

 

 

Day2 夜 薬草泥棒を追え

 

ディリス:保存食をかじりつつランタンをつけてDay-2夜。

(ころころ)【水路のある花畑】に逃げ込んだらしい。移動判定には成功。

 

夜道を行くは、ランタンを携えた神官娘。

水路で区切られた花畑に差し掛かった時、妖精がその前に立ちふさがる。

 

ディリス:「さて、このあたりか…………なんだ、お前?」

ドライアード「……入っちゃだめ。花畑を踏み荒らさないで」

ディリス:「……薬草泥棒追ってるんだけど」

ドライアード「……さっき来たゴブリンのこと?」

ディリス:「そう、それ」

ドライアード「それならほら、そこの木の後ろに」

 

ランタンを向けると。ちょっと大柄なゴブリンがブルブル震えている。

どうやら、花畑を抜けようとしてドライアードにしこたま怒られたようだ。

 

ディリス:「……花畑には入らねーから、ちょっとそいつボコさせてくれ。仕事なんだ」

(ランタンを預け)

ドライアード「いいよ、でも花畑に入ったら怒るからね」(ランタンを受け取り)

 

※不戦協定が締結された。

 

ゴブリン(B)「ヒィ! おた。オタタタタオタスケケケケケケ…………」

ディリス:「……悪く思わないでくれ。仕事なんだ(拳を打ち合わせ)」

 

結果。

先制判定に成功したディリスの《魔力撃》連撃で消滅するゴブリン(BOSS)であった。

切ない……

 

ディリス:「輝くオチ神の名の下に以下略!」

 

SE:アッー!

 

意匠を凝らした武器(120G相当)と、剣のかけら2個、エマの帽子を手に入れた

 

ディリス:「(帽子に目を留め)エマ、ローズワース……ね。探し人の手がかり発見、か。

さて、帰るか……」

 

ふ、と花畑を見る

ドライアードは通せんぼしているが。

いずれ此処には足を踏み入れなければならない。そんな気がした。

 

ディリス:「じゃあ、またいつか」ノシ

ドライアード「緑を、大切にね」

ディリス「悪いけど。あたし、エコとかそーゆー偽善っぽいの嫌いなんだ」

 

台無しであった。

 

 

Day-2 深夜 ペンネには向かない修理

 

無事に薬草園に帰りついたディリス。

ペンネはちょうど薬草園の修復を終えたところらしく、満足げな笑みを浮かべていた。

 

ディリス:「(ふぁぁぁぁ) をーい。薬草とか取り返してきたぜー」

ペンネ「おぉ、殺ってきてくれたか! ありがたいのぉ!

 ほいじゃぁ、薬草園の修復も終わったしかえるとするかのぉ!」

ディリス:「……見違えるようだな。世紀末覇者っぽくヒャッハー系になっちまって……」

 

*修復されても世紀末覇者。どんな薬草園なのか

 

ディリス:「あぁ、そうだ。この帽子知らねーか?」(エマの帽子提示)

ペンネ「わからんのぉ……じゃが、鏡の池にいけば分かるかもしれん。

 何せ、あそこは所持品を沈めると相手がどうしてるかわかるからのぉ。

 ワシも拳銃抗争の時にはお世話になったが……今は何処にあるんじゃろぅな」

 

*お世話になったのか。そんな血なまぐさい目的で

 

ディリス:「(ぽりぽり) まぁ、一歩前進ってことにしとくか」(ひょい、とエマの帽子かぶり)

 

 

Day3 未明 変態の屍を越えて

 

――ランダムイベント発生。

吟遊詩人が現れた!

 

ディリス:「……お、チンドン屋だ」

 

見れば。パチンコ屋ののぼりを背に歌声が    って、違ぇよ

 

ペンネ「ムリアンの群れじゃのぉ。人間も混ざっているようじゃが」

 

(顔だけは美形な)吟遊詩人が、竪琴を奏でながらムリアンの群れと一緒に歌を歌っている。

成人の男が妖精を引き連れて歌っているという……傍目には、かなり痛々しい光景であった。

 

ディリス:「おい、にーちゃん。こんなとこで何してんだ?」

マルキ「おォ〜♪ 私の名はマルキ〜♪ 吟遊詩人Deeeath!(声裏返り)

 妖精郷から出られなくなってしまいました〜♪」

 

何処からどう見ても恥ずかしい変態でしかなかった。

(一応)年頃の娘であるディリスの反応はただひとつ。

 

ディリス:「……さて、行くか、ペンネ」(見なかったことにした)

ペンネ「じゃな。変な奴じゃけんのぉ」(見なかったことにした)

マルキ「ノォォォォゥ! お待ちになって待ってください! 其処のお人!」

 

ぐにゃりとしたイワッチ的モーションと奇々怪々な言動で、マルキは去ろうとしたディリスの前に回りこむ!

 

マルキ「もしキミが妖精郷から抜け出せたら……ケルカリア村のロッテにこれを渡してほしい」(ペンダントを差出し)

ディリス:「ケルカリア村? 通ったことがあるな……分かった。受けたぜその依頼」

マルキ「……そして伝えてくれ。   妖精郷よいとこ一度はおいで」b

 

爽やかな笑顔でサムズアップしたマルキに、ディリスも笑顔で答える

 

ディリス「あぁ。テメェは死んだって伝えとくよ」(にっこり)

 

ノォォォゥ! と喚くマルキを背に、ディリスとペンネは歩き出す。

 

「……何か、此処に居ると形見っぽいものが増えてくな」

「形見を受け継ぎ、形見を遺す。生きていくということは、そういうことじゃけん」

「深ぇなぁ……」

 

――マルキは既に死亡者扱いされていた。

そんなこんなで<七色猫のおもてなし亭>に二人は帰り着き……

 

ディリス:「(からんからん) よぉ、帰ったぜ」

グラタン「あぁ、ちょうどよかった……今、頼まれてた作業が終わったところでさ」

 

見れば、グラタンは少しくたびれているように見えた

 

ディリス:「へぇ、お前でも疲れることがあるんだな」

グラタン「あはは。まだフルメンバー揃ってないからね。ところで、そっちの首尾はどう?」

ペンネ「(ぬっ) 久しいのぉ、グラタン」

ディリス:グラタン「お帰りペンネ〜〜! さぁ、早速施療院を浮上させようか!」

ペンネ「おぉ、"七猫組”再始動じゃぁ!」

 

やっぱり893なのか。

そんなことを思いながらディリスは割り当てられた部屋へと戻るべく踵を返す

 

ディリス「じゃぁ、昼になったら起こしてくれよな。あたしゃ少し寝る」

 

少女は眠る。

この素敵にイカレた妖精郷で。

せめて――夢の中くらいはマトモでありますように、とル=ロウドに祈りながら。

 

 

●成長報告

薬草泥棒   ★×2 詩人の首飾り ★×2 ペンネ帰還  ★×3

★×7    1400点

ゴブリン2体   40点

合計。1440点。

 

収穫物

武器(30G)

意匠を凝らした武器(120G)

剣のかけら×2

救命草1

→550点のマナマテリアルを獲得。救命草は持ち越し。

 

知力2点UP。叡智の腕輪をストックに。

グラップラーを3lvに成長。

 

 

Day-3 昼 強襲の村人A

 

朝。何やらいかにもグラスランナーな騒がしい音がしていたがディリスは無視して眠り続け……昼。

 

ディリス:「さて、騒がしい奴が行ったみたいだなー(ふぁー) で、あたしは何やればいいんだ? 猫」

グラタン「名前ですらなくなった!? えーと、そうだね。ニョッキは別の子に頼んであるから……次はドリアかな。

彼女が帰ってくればとりあえず魔法工房が動くから、何でも作ってあげられるよ」

ディリス:「おーけい、ドドリアだな」

グラタン「ザーボンとかいないからね」

ディリス「細けぇこと気にすんなよ」

 

ましてや特戦隊でなどあるはずもない。

――かくして。セラに遅れること数時間。ディリスは中央ブロック、【風車の谷】へ赴くことに。

 

ディリス:「うし、んじゃ行ってくるぜ」

グラタン「夕飯は作っておくからねー」

 

――【風車の谷】

 

村人「やあ、ここは風車の谷だよ」

ディリス「……まあ、お約束だよな」(うんうん)

 

お約束なのか

 

ディリス:「で、ドリアっつーケットシー、どこよ」

村人「彼女は本当はいい子なんです!」

ディリス「いや、聞いてねーから」

 

おっと、つい先走ってしまったようです、と台本を読み返す村人。

――誰が作っているのか、台本。

 

村人A「(改めまして) ところで貴女……外の人ですよね」

ディリス「あん? そーだけど」

村人A「やっぱり! 実は我々もなんです!」

 

(中略)

 

ディリス「あー、つまり。迷い込んだ連中がガキこさえて村作ったと。

 で、そん時手助けしたのがドリアっつーケットシーだったわけだ」

村人A「(こくこく) 貴女も、私たちの道具になりませんか?」(笑顔)

ディリス「ゲーム違ぇぞ」(一蹴)

 

*エンゼルギア自重

 

村人「おっと失礼。改めまして、貴女も私達の村の住人になりませんか?」

ディリス:「……(ぽりぽり) まぁ、そのうち考えるよ。まだ、あたしにはやらなきゃいけないことがある」

村人「そうですか……ああ、それならビッツの家に行ってみてください。あと、ここではガメルで買い物が出来ますよ」

ディリス「……マテリアルに換えるんじゃなかった……」(ガーン)

 

うちひしがれつつビッツとセシリアの家に向かうディリスであった。

 

 

ビッツとセシリアの家

 

ディリス:「よぉ、邪魔するぜ」

ビッツ「あぁ、貴女が村人Aの言っていた外の方ですか」

ディリス「……(あたし、さっきあの村人と別れてきたばかりなんだけどなあ……)」

 

*村人A、それは多元並行存在にして、別名をシュレディンガー。

 

ディリス:「村人Aが「出る方法を知りたければあんたらを訪ねろ」っつってたんだけど」

ビッツ「なるほど……そういえば、大昔に火柱の塔に住んでいたダレスという名の魔動機師がそのことについて

調べていたらしいですね」

ディリス「おーがすた?」

ビッツ「……喋りすぎは命にかかわりますよ」(笑顔)

ディリス「……悪かったよ」(ほーるどあっぷ)

 

【火柱の塔】北東エリアに設置

 

ビッツ「外はどうなっているのでしょう。ル=ロウド神官の貴女は様々なものを見てきてそうですね」

ディリス:「そうだなぁ……あたしもまだそんなに放浪したわけじゃねーけど」

 

*以下、世界の現状とかが語られています。暫くお待ちください。

 

ディリス:「……ってとこだな。まぁ、また何か思い出したら話に来るよ」

ビッツ「お待ちしております。何か困ったことが起きたら、依頼させて頂きますよ」(笑顔で礼)

 

今のところ困っていることはないらしく、ランダムクエストは不発生。

 

ビッツ「(時計を見て) もうこんな時間だ……では、お気をつけて」

村人A「(すっと出現) ドリアさんは七色猫のおもてなし亭の裏手に居ます。頑張って下さい(笑顔)」

ディリス「はは……よっぽどあんたらの方が妖精っぽいや」

村人A「戦闘妖精雪風……などと呼ばれたことは     ありません」

ディリス「ねーのかよ」

 

色々と釈然としないものを残しつつ、村を後にするディリスであった。

 

 

Day3 夕方 黄昏よりも暗きもの

 

七色猫のおもてなし亭――裏。

宿の裏手をうろうろしているケットシーが居る。

 

???「どういうことですの? ペンネがいきなり戻ってくるなんて……」

ディリス:「(こつこつこつ) よぉ。ドリア……だな?」

 

少女の鋭い眼光といかつい気配は、ドリアを怯ませる!

 

ドリア「ゲゲゲッ! 見つかってしまいましたわ! かくなるうえは……」(小瓶をぽいっと)

ディリス「お、おい!? ちょっと待て、あたしは別に……!」

 

出現するは――大人ほどの大きさの影。闇よりもなお暗きもの。

 

ディリス:「……ッ! なんだこの不気味な奴は……」

ドリア「さぁ、ルーク……やっておしまい!」

ディリス「畜生、とっとと殴り倒して話を聞いてもらうからな!」

 

Open Combat! VSガストルーク(Boss)

 

ディリス:「輝くル=ロウドの名の下に!」

 

ディリスが拳を打ち合わせると同時、

その拳が纏うは――薄く揺らめく瘴気の陰

 

ディリス:「総てを、霊子に撃ち砕く!」

《魔力撃》発動

 

結果。若干被弾しつつも、【剣の加護:運命変転】やら《ラック》を使い潰し、

ガストルークをブチのめすディリスであった。

オチ神の使徒、未だ斃れず。

 

ディリス:「(はぁ、はぁ、はぁ) ……そら、倒したぞ」(どげし、とガストルークの残骸を蹴り転がし)

 

魔力を帯びた石(250G)、入手

 

ドリア「ヲ……ヲーッホッホッホッホ! やりますわね! ……仕方ありませんわ。

グラタンがこのわたくしを呼んでいるのでしょう? 帰りましょう」(すたすたとおもてなし亭へ)

ディリス「……おい、てめー。人に魔法生物けしかけておいて謝罪の言葉も無しかよ」

ドリア「あなたの腕前を確かめさせていただいただけですわ」

 

*途中で湖に鍵束投げ込んで魔法工房浮上。ぞんざいな扱いである。

 

ディリス:「ったく……」

 

*剣の欠片2個(400G相当)入手。ミッションコンプリート

 

ガストルーク:2……20点

ピンゾロ:なし

★×3……620点入手

成長:敏捷・精神1点ずつ

 

グラタン「わわ、怪我してるね……大丈夫かい?」(戦利品をマナマテリアルに変換しつつ、心配そうな顔で)

ディリス:「(治癒魔法使いつつ) あぁ。それより……二人揃ったなら確かアレいけるだろ、アレ。

指輪とか腕輪作るやつ」

 

ディリスの若干期待に満ちた目に、グラタンは少し悲しげに返す。

 

グラタン「それが……まだニョッキの方が揃ってなくて」

ディリス「(ちっ)何グズグズしてんだろーな、“もう一人”……まぁ、いいや。いねーもんは仕方ない。

夕飯でも食いつつ駄弁るか」

 

ふん、と不敵に笑い、長い黒髪を妖精郷の風にはためかせ、ディリスは宿の中に入っていく。

彼女の先客、グラスランナーの少女がニョッキを連れて戻ってくるのは……もう少し後のことになる。

 

――マナマテリアル650点入手。

To be Continued……

 

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