迷走のP 〜巨猿は手癖が悪い〜

 

ディリス=ドゥロ=ディートリッヒ  グラップラー3 プリースト(ル=ロウド)2 スカウト1

長い黒髪の少女。

《魔力撃》を操る強力な前衛型拳士。

ぶっきらぼうで口調は荒いが根はいい娘……なのか?

決め台詞は「輝くル=ロウドの名の下に! 全てを、霊子に撃ち砕く!」

 

PL:九谷

フェアリーガーデンを購入したことで調子に乗ってソロプレイを始めた奇人。

妄言率高め

 

 

ディリス:「あぁ? もう一回言ってみろ、猫」

 

Day−4 未明 その依頼は訪れた

 

グラタン「えーと。だから……ね? その、同化度が上がっちゃった子を直すためにヴァンニk」

ディリス「あたしが聞いてんのはんなことじゃねぇ」

 

どす、と机を篭手でたたく鈍い音が響く。

ひぅ、と息を呑むグラタンにディリスは眼光を光らせ、問いかける

 

ディリス「何であたしがヘマしたバカのケツを拭わなきゃなんねーのかって話だ」

ペンネ「……グラタンを責めねぇでくれんかのぉ……ワシも、このようなことを頼むのは心苦しいん

じゃが」

ディリス「だったらそいつにやらせりゃいーだろ」

グラタン「で、でも彼女もニョッキを連れてきt」

 

どす、と机を篭手でたたく鈍い音が再度響く。

グラタンは最早話す気力も失い、がくり、と机に突っ伏した。

 

ペンネ「……分かった。ほいじゃぁ、お主も納得いくような条件を付けるんじゃけぇ」

ディリス:「ふぅん?」

ペンネ「お主も探しとるエマという娘についての情報。あの黄色い娘が持ち帰ったらお主に伝わる

ように手はずを整える」

ディリス「…………まぁ、手の打ちどころだな」

 

さして期待はしていない、という風でディリスは肩をすくめた

長く伸ばした黒髪がさらり、と揺れる。

 

ディリス:「あたしもオンセンってのには入ってみたいしな。探してくるよ」

ペンネ「あぁ、ついでじゃ。羊ヶ原への使いも頼みたいんじゃがぁ」

ディリス「……ああ。あの風の谷の連中が言ってた所か。武器売ってるんだっけ?」

 

――パラグラフ配置

【砂に埋もれた街】:南東エリア

【羊ヶ原】:中央エリア

 

ディリス:「……こりゃ、羊ヶ原から片付けた方が早そうだな。まぁ、何か情報があるかもしれねーし。

行ってくるさ」(す、とエマの帽子を被り)

ペンネ「あぁ、ほいじゃぁのぉ、ちょっとついでに頼んでおきたいおつかいがあるんじゃが」

 

――パラグラフ配置

【花咲く丘】:北エリア

【鳥篭の木】:南エリア

 

おつかい:<妖精の酒をもらってきて>、<ディーラに本を借りてきて> 発動

 

ディリス:「(むー、と難しい顔で地図とにらめっこ)こいつぁ、南周りで片した方が早そうだ」

ペンネ「じゃなぁ」

ディリス:「うし、んじゃ行くぜ……ああ、そうだ」(す、と聖印かざし)

 

聖印が光り輝き、神の祝福をディリスに授ける!

 

ディリス:「今日も元気だ、黄色がきれい」

ル=ロウド「いえーろー」

ディリス:「これでよし」

グラタン「……ねぇ、何なの? だからそれって何の儀式なの!?」

ディリス「毎朝の儀式だ」

 

――ル=ロウド神官の謎が、またひとつ。

 

ディリス:《ラック》使用完了。出撃。

 

Day-4 朝  【鳥篭の木】

 

――鳥篭の木。

白い木に無数の鳥篭が下がっている光景。

 

ディリス:「……ナニコレ珍百景狙えるよな」

 

一番近くの鳥篭には、ブラウニーが囚われていた

 

ブラウニー「ねぇ、其処の目つきの悪い人」

ディリス「あァ?」(ガン飛ばし)

 

ブラウニーが凍りついた!

 

ブラウニー「ね、ねぇ。其処の黒髪がきれいなおねーさん」

ディリス「あぁ。何だ?」

ブラウニー「HELP ME」

ディリス「やだ」

 

即答であった。

 

ブラウニー「この木の上のディーラの本をあさったら閉じ込められちゃったんだよ!

 もう反省してるんだ! 助けてよ! このままじゃドリア様に叱られちゃうよ!」

 

※ディーラ:3lv幻獣。有体に言うならば鳥人間。

 本が大好きな長門体質である。

 

ディリス「あー……あの高飛車ねーちゃんの? 此処で見捨てたのバレたら、またなんか

けしかけてきそうだな……」

 

暫しの逡巡の後、ディリスは頷く。

 

ディリス:「まぁ、上にディーラが居るっての教えてくれただけでも十分か。やれるだけやってやるよ

 (がちゃがちゃ)……お、開いたぞ」

ブラウニー「わーい! ありがとうおねーさん! 助かったよ!」

ディリス「いいからとっとと行け。もう捕まるなよー」

 

――ブラウニーが騒ぎながら去っていった後

 

ディリス:「……さて、上に声を……」

 

す、と首に何か鋭いものが押し当てられる気配に、ディリスは硬直する。

その背後には鳥の如き人影の気配。

 

ディーラ「――逃がしましたね」(魔法文明語)

ディリス「……交易共通語で、OK」(ほーるどあっぷ)

ディーラ「――何をしに来たのですか」(魔法文明語)

 

言葉は分からない。

だが、気配から何となくは何が言いたいのか、分かる。

 

ディリス「<ディーラの本>を借りに来た」(ほーるどあっぷ)

ディーラ「……ペンネの使いですか」(魔法文明語/す、と鋭いものを下ろし)

ディリス「(ばっと振り向き)」

 

美しい鳥人の手に握られていたのは――何のことはない。ただの栞であった。

 

ディリス:「……はっ、そんなハッタリであたしを黙らせるとは……やるね」

ディーラ「……」

 

鳥人は無言で栞を投げる。

鳥篭が掛かっていない枝が一本。鋭利な切り口を見せて落下した。

 

ディリス:「……や、その理屈は……おかしい」

ディーラ「……」(無言で本を差し出し)

ディリス「……持ってけ、ってことか?」(ジェスチャー交えて)

ディーラ「(頷き)」

ディリス「ありがとよ(受け取り) 次は、もっと真っ当な形で下りてきてくれよな」

 

ディーラは、ディリスの声に答えず、無言のまま樹上に帰っていった。

 

ディリス「……愛想ねー上に怖ぇトリだなオイ」

 

ぼやいたディリスの頬を掠めて鋭い栞が地上に落下する。

は、と見上げた木の上には、無数の視線。

 

ディリス:「おーけー……引き上げさせてもらう」

 

――木が視界から消えるまで、ディリスは木から目を離そうとしなかった……即ち。

後ろに向かって全力前進。

 

――【鳥篭の木】End

 

 

Day4 昼  【砂に埋もれた街】

 

熱砂が廃墟と化した町を覆っている

その最中。砂からスケキヨ状態で突き出した足が二本

 

ディリス:「……何だこりゃ」

 

引っ張り出してみるとブラウニーさんでした

 

ディリス:「……」(とりあえず足を持って逆さのまま振ってみる)

 

SE:あうあうあうあうあう     べしゃ

 

ブラウニー「(くらくらくら) あー……ごめん、寝てた」

ディリス:「……お前らホントアレだな。何て言っていいかわかんねーくらいアレだな」

ブラウニー「うーん……ハッ! いけない! ドリア様に叱られちゃう!」

ディリス:「……暴君なんだな、ドリア……」

ブラウニー「助けてくれてありがとう! じゃーねー!」(ばびゅーん)

 

ブラウニーは去っていった

 

ディリス:「……さて。オンセンを探しゃいーんだな? どれどれ……」

 

《剣の加護:運命変転》を使った結果、ディリスは岩陰に開いた洞窟に目を留める。

そこからは湯気が立ち上っていた。

 

ディリス:「お、あれだな? どれどれ……」

 

洞窟に入っていくと、やがて地下の温泉にたどり着いた。

ヴァンニク×10のなまめかしい裸体がお出迎えである。

ディリスが思春期の少年ならばえろい展開になっただろうし、
いい年した男性ならそれはそれでやはり性的な展開になっただろう。

しかし(サービスシーン的な意味で)残念ながらディリスは年頃の少女であった。

 

ディリス:「……リビィってやつ、いるかー?」

ヴァンニク「ああ。リビィなら……」

 

???「ここにいるよ!」

 

洞窟に響いた声に見れば、ほかのヴァンニクより一回り小さな、ディリスと同じ年頃に見える

妖精の少女が一人。

 

リビィ「あたし、リビィ! おねーさん外の人だよね、何しに来たの?」

ディリス「あぁ。ペンネに頼まれてお前さんを呼びに来た」

リビィ「ペンネさんが呼んでるんですか? ……分かりました。一緒に行きます」

 

――リビィと合流した

 

リビィ「さあ、行きましょうディリスさん」

ディリス「あー……その前に」

 

取り出したるは着替えセット。グラタンが洗濯して新品同様である。

 

ディリス「……あたしと歩く間は服着てろ」

 

――四日目昼、End

 

 

四日目夕方―夜  迫り来る猛猿 〜ディリス最期の刻〜

 

鳥篭の木を抜け、ランタンに点灯してディリスとリビィは夜道を行く。

<七色猫のおもてなし亭>の明かりが見えてきたその時。

不意に殺気が迫りくる!

 

ディリス:「……っ! リビィ、これ持ってな!」(ランタン渡し)

リビィ「は、はぅ!?」(受け取り)

 

闇より現れるは、ゴリラに似た凶暴な動物……ゴルゴル

 

ディリス:「……通してくれ……って言って、聞いてくれる雰囲気じゃあないね」

 

黒髪の少女は闇に溶けた黒髪を揺らし、不敵に笑む

 

ディリス:「じゃぁ、力ずくで押し通らせてもらうぜ、野獣!」

 

Open Combat! vs ゴルゴル(Boss)

 

ディリス:(ころころ)識別、弱点まで成功。以後物理ダメージ+2。先制成功。

 《魔力撃》連打開始。

ディリス:「輝くル=ロウドの名の下に――すべてを、霊子に撃ち砕く!」

 

――魔力を纏った砲弾の如き拳を受けつつ、巨猿の豪腕がディリスの頬を掠めて過ぎる。

一つ間違えば、首から上が吹き飛んでいた打撃力に、ディリスの背筋に冷たい汗が走った。

 

ディリス:「あぶねーあぶねー……カウンター撃ってきやがるとは」

ゴルゴル「(サルの叡智!)」

ディリス:「だが……同じテが通じるのは二度までだぐはっ!?」

 

不敵に笑んだところでもう一撃食らって吹っ飛ぶディリスであった。

しかし。

 

ディリス:「……まだまだァ!」

 

少女の心は折れることは無い。

まだ、やらなければならないことがある故に。

ただ、砲撃の如き拳撃を叩きつけ続けるのみ。

 

ディリス:さて、ゴルゴルの命中は……と。(ころころ→6ゾロ)ぶっ!?

 

瀕死のゴルゴルが……しかし、突如俊敏な動きでディリスに迫る!

その口が、加速の呪をつむぐ。

 

ゴルゴル「――トランザム」

ディリス:「……赤く発光しただと!? 何だこいつ!」

 

この一撃には、さしものディリスも瀕死に追い込まれるが……

 

ディリス:「……っ! 効いたぁ……だけどな!」

 

すかさず巨猿の伸びきった腕を絡めとり――逆手で一閃。

魔力を帯びた拳が巨猿の鼻柱に深々と突き刺さり……

 

一瞬後。轟音と共に巨猿は倒れ伏した。

それを見届け、ディリスもだらだら、と血を流しながら倒れこむ。

 

ディリス:「……あぶねぇ……だけど勝った、よな」

リビィ「だ、大丈夫!? い、今すぐ七色猫のおもてなし亭に!」

 

リビィの声が徐々に遠くなっていき……そこで、ディリスの意識は途切れた。

 

――ミッション達成。

 

ブラウニー2匹:★×4

リビィを探して:★×3

ゴルゴル:40

1ゾロ×2:100

計:1540

剣の欠片×4:800G・折れた角:30G→マナマテリアル:830点追加

 

マナマテリアル1000点で宗匠の腕輪を入手

グラップラー 3→4

エンハンサー 0→1

筋力・知力を成長。

Over

 

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