バハドラさんの霧城見聞録 第一話 霧払う血風 始めに 初めてのリプレイ書きに悪戦苦闘している、20です。こんにちは。 ……えぇ、悪戦苦闘しすぎて脳内に黄色様が降臨するという大惨事が起きてたりもするのですが、気にする余裕も無く。 だれかぁ! おらに力を! パワーを! 文章能力をぉぉお!!! ……くれませんよね(涙) 何とかがんばってみます。 では、本編をどうぞ! な、20でした。 (ところで、脳内に降臨した黄色様が暇そーにしているのですが、どうしましょ?) ソードワールド2.0サプリメント ミストキャッスル ――蛮都からの生還―― バハドラさんの霧城見聞録 バハムート・ドラグーン ファイター5 スカウト4 エンハンサー4 レンジャー1 →『撲殺娘』のリプレイを書こうとしたところ、データ不足で不可能になった為、 急遽作成されたリルドラケンの戦士。通称バハドラさん。 能力値決めのダイスが狂喜乱舞した為、ほぼチート状態なのはご愛嬌。 中の人:20 人生初のリプレイを、ソロで行った物でやろうとしているチャレンジャー。 その正体は、少々妄想の激しいもうすぐ三十路のおっさnゲフゲフン 旅の始まりは、人によって様々。 十人いれば十人の、千人いれば千人の始まりがある。 が、お使いの仕事を請けて受取人の元に行ったら、既に蛮族に食われていて、その上捕まって牢獄行き。 などという始まりを経験した者は…… ここにいる。 バハドラ:「悪かったな!」 まあ、『霧の街』ではこれが当たり前なのだが。 絶倫王とか、奮闘中のグラランとか。 『導入2・依頼』 現在地 B−4 66・牢獄 一日目 朝 いきなり牢獄に入れられたバハドラさんは、『霧の街』に潜入する際に知り合った同族の海賊、 オルゾゾ氏の部下の手によって助け出されていた。 しかし、それは蛮族の巧妙な罠だった ……というわけではなく。 オルゾゾ氏本人は既に出港した後だった、という。それだけの話。 バハドラ:「さて、どうするか」 部下の男:「なら、この『命令書』を読んでみたらどうだ?」(渡し) バハドラ:「どれどれ」(ガサガサと開いてみる) 何の躊躇も無く開けるバハドラさん。 そこに書かれていたのは…… 『魔法装置を調査せよ』 バハドラ:「……魔法装置? 旨いのか?」 部下の男:「いや、食い物じゃないから」(汗) バハドラさんは、どうやら空腹のようです。 部下の男:「聞いた話だが、この『霧の街』には対蛮族用として、アル・メナス時代に作られた魔法装置があるそうだ…… その在処と使い方を調べて来い、と言う意味じゃないか?」 バハドラ:「なるほどな。 ……しかし、その情報はどこから仕入れたんだ?」 部下の男:「ふっ。何、只のご都合主義という奴だよ」 GMの代わりとも言う。備品になる日は近い(何) 部下の男:「さて、と。俺の仕事はここまでだ。もし、親分の船に乗りたいのなら、30日後に3日間だけ港に停泊しているはずだ。 そん時に一人5000G払えば街の外に運んでくれるだろうよ」 バハドラ:「最後まで説明ありがとう。お前のことは忘れんよ」 部下の男:「気にするな。これが俺の仕事さ」(去り) バハドラ:「(見送り)……さてと。先ずはどうすればいいんだ?」(命令書ガサガサ) この命令書、かなり大きいらしい。 命令書:『先ずはウルスラという人物を探せ』 バハドラ:「なるほど。先ずはウル(トラ)スラ(イム)を探すんだな」(頷き) DQ8もんすたーろーーど!(マテ) バハドラ:「取り合えず…… 南に行ってみるか」 なんとなく、そう思った。 固定ミッション・『ウルスラを探せ』発生 ※ここからの移動は、パラグラフ地図の代わりに矢印の向き・数によって表記します。 朝 寂れた小道(移動 66・牢獄↓移動先 41・追い剥ぎ小路) 牢獄から南に進むと、傾きかけたボロボロの家々がひしめくようにして建ち並んだ通りに出た。 バハドラ:「(足元に『追い剥ぎ注意』の看板)……随分と寂れた場所だな」 人影は少なく、たまに見かけてもどこか元気が無い。 そんな通りを、バハドラさんは通り過ぎていった。 朝→昼 現在地 B−5 41・追い剥ぎ小路 昼 吊られた男 移動 41・追い剥ぎ小路↓移動先 56・血染めの壁 そこは、異様な光景だった。 約10mほどの高さの壁に、数人の人族が吊るされている。 そして、その壁の周囲に集まっている蛮族や人族たちが、吊るされている人族に向かって石などを投げつけているのだ。 バハドラ:「なんだ、ここは……」 異様な光景に、豪胆なバハドラさんも気圧されているようだ。 と、不意に後ろから声をかけられる。 グララン:「やあ、おにーさん。あんまり見かけない顔だね」 バハドラ:「(後ろ振り向き)……お前は、リルドラケンの顔の違いが分かるのか?」 グララン:「ううん。 全然」(真顔) それが普通です。 グララン:「ところで、おにーさんは何してるの?」 バハドラ:「ウルスラと言う人物を探している」 グララン:「あ、そうなんだ。僕、知ってるよ」 バハドラ:「ナニィ」 展開が速いのは仕様です。 このグララン。名前はニルスと言い、ウルスラが切り盛りしている“木漏れ日の”施療院によく出入りしているとの事。 バハドラ:「ふむ、そして場所が…… B−3だとぅ!」 真逆でした。よくある事です。 ニルスはバハドラさんのことを気に入ったらしく、何か手伝える事があれば手を貸すといって、その場から去っていきました。 バハドラ:「……まあ、グラランだからな。期待しないでおこう」 吊られる罪人+★ イベント・グラスランナーとの遭遇+★ 昼→夕方 現在地 B−6 56・血染めの壁 夕方 ドゴォ 移動 56・血染めの壁↑↑移動先 66・牢獄 ランダムイベント・6 夕日の紅い光を浴びて、牢獄が異様な雰囲気を醸し出している。 ついさっきまでこの中に居たのかと、バハドラさんが黄昏ていると。 バハドラ:「(どごぉぉお!)」 ニルス:「ごめーん、急いでるから」 ニルスに体当たりされた……何やってんだ、ニルスw バハドラ:「(あたた)……あの後姿は…… ……ん?」(地面に何か落ちてます) それは、鍵だった。 どうやら、さっきの衝突でニルスが落としたらしい。 バハドラさんは、『ニルスが落とした鍵』を手に入れた! バハドラ:「……パクッとこ」(懐しまい) 霧の中の遭遇(2)+★ 夕方→夜 現在地 B−4 66・牢獄 夜 トンネルを抜けるとそこは―― 移動 66・牢獄↑↑移動先 36・“木漏れ日の”施療院(遭遇判定・OK) ニルスの話では、“木漏れ日の”と言うのはウルスラの二つ名らしい。 蛮族上位で人族は虐げられるこの『霧の街』で、怪我人や病人相手に治療を行っているウルスラは、 この街の人族にとっての“木漏れ日”なのだろう。 故に、蛮族からは目の敵にされている、とニルスは言っていた。 ……そんな事を思い出しながら、施療院があるという路地に向かっていると。 そこは、戦場だった。 数体の蛮族相手に、数十人の人族が戦いを挑んでいる。 だが、彼らが装備している武具はボロボロで、激しい戦闘に耐えられる物ではない。 また、人族と蛮族との間には、穢れの有無に由来する戦闘能力の差が厳然と存在する(炎上マッチョ除く) 実際、目の前で繰り広げられている戦闘は、蛮族優勢で進んでいる。 だが、バハドラさんが見る限り、その原因は武具の差や種族差だけではないようだ。 即ち。人族達の戦い方は、完全な素人の動きだった。 バハドラ:「何で又、トーシロが戦闘なんか…… あ、あれのせいか」 バハドラさんが見つけたのは、彼らの奥の方で一塊になっている女性や子供たちの集団。その周囲でボガード相手に大立ち回りしている少女(?)がいたりもするが。 バハドラ:「まあ、何だ。 ヤルカ」(すんごい笑顔) 弱きものを助けるのが勇者の矜持――などと思ったかは不明なものの。 どうやら、バハドラさんの闘争本能に火がついた模様。 吼え猛り、衝動のままに蛮族達の頭と思われる、一体のトロールに切りかかっていく。 ※現在時刻は夜ですが、周囲の人族が戦うのに松明を使っていて明るい、という処理で進めています。 バハドラ:「楽しそうだな、糞蛮族! 俺にもヤラセロ!」(トロールズバーッ) ボス・トロール「何だてめぇhゴブァッ」(袈裟切り) 問答無用でぶった切るバハドラさん。<ビートルスキン>や<マッスルベア>使用しつつ、ザックザクにしていきます。 しかし、トロールもダルクレムの神聖魔法で回復したり、驚異的な回避を見せます。 結果、バハドラさんがトロールを血の海に沈めるのに8Rも掛かりました。 ボス・トロール:「(欠片は全てHP増加に使用したぜ!)」(ドシャッと血の海に倒れ込み) バハドラ:「HP削るのが大変だから止めろ!」(止めにグサッ!) だが、やめない。それが俺のジャスティス!(え)……けほん。 頭を失った蛮族たちは、蜘蛛の子の様に散っていきます。 人族達にも深追いする余裕はなく…… バハドラ:「何だ、もう終わりか」 MP0でも剛毅なバハドラさんです。そんなバハドラさんに近づく人影が。 少女(?):「あんたのおかげで助かったよ。ありがとね」 バハドラ:「ん? ああ、気にするな。俺は蛮族どもを切れればいい。それだけだ」 少女(?):「剛毅だねぇ。でも、無理はいけないよ。 どうだい?怪我人運んでくれるなら、宿代は只にするけれど?」 バハドラ:「君は、宿屋でもやっているのか?」 少女(?):「いんや、施療院だけど?」(首かしげ) バハドラ:「……うるすら?」 少女(?):「おや、私の事を知っているのかい?」 バハドラ:「(ナニィ)」 蛮族から女子供を守っていた少女(?)は、バハドラさんが探していたウルスラ本人だった…… まあ、女ドワーフって、見た目が完璧にアレだからねぇ。 その後、血だらけのバハドラさんが(殆ど返り血)、怪我人を引きずって運んでウルスラにど突かれてたり。 かくして、バハドラさんはウルスラと会うことが出来たのでした まる エピローグ+★ 固定ミッション 『ウルスラを探せ』終了 成長決算 基本 1000 魔物 (最大6×匹数1)×500=3000 ※Myルールにより、魔物経験点が上がっています。 +★ 4×200=800 1ゾロ 1×50=50 計 4850点 ファイター・エンハンサー共に+1Ly 練技 <アンチボディ>習得 戦利品 トロール(宝石 150G×3) 二日目 朝 迷い龍オーバーラン 現在地 B−3 36・“木漏れ日の”施療院(病気抵抗・OK) ―――施療院にて。 バハドラ:「……と、言うわけで。 すまんがここに居させてもらえないか?」 ウルスラ:「そういうことなら、私は構わないよ。 但し、此処の仕事を手伝ってもらうからね?」 バハドラ:「只で居させてもらうんだ。何だってするよ」 ウルスラ:「じゃあ早速、水汲みに行って来てくれるかい?」(水袋代渡し) バハドラ:「了解した」(受け取り) かくして、施療院の居候となったバハドラさん。 穀潰しと呼ばれないためにも、先ずは露天市場で水袋を買わなければならない。 場所は、C−5と出た。 固定ミッション 『水を汲んできて』発生 朝 移動 36・“木漏れ日の”施療院↓移動先 41・追い剥ぎ小路 昼 綾波とか長門とは一切関係ございません。 移動 41・追い剥ぎ小路→移動先 22・露天市場 露天市場は、空きスペースに浮民が簡単な店を出した事から始まったらしい。 現在、此処にはお世辞にも立派とは言えないが、幾つもの出店が通り沿いに並んでいる。 その一つに、バハドラさんの目的地である、アイテラの道具屋があった。 アイテラ:「いらっしゃいませ……」(小声) バハドラ:「水袋を5つ、もらえるか?」 アイテラ:「はい……」(小声) この店の主人アイテラは、黒く長い髪を持ち、随分と痩せている女性だ。 陰気な雰囲気で口数も少なく、愛想も無い。 だが、この『霧の街』では仕方が無いのかもしれない。と、バハドラさんは思った。 アイテラ:「(水袋置き)」 バハドラ:「(代金置き)……なあ、この街に何か用途不明の物、なんてあるか?」 アイテラ:「……(コト、と石置き)」 バハドラ:「……?」 アイテラ:「……この二つの石、鑑定して高い方を教えてもらえる? 価値の低い方は、手間賃としてあげるから……」 バハドラ:「……いいだろう」(赤と青の石を手に取り) が、しかし。宝物鑑定で1ゾロを振る。……ナンテコッタイ バハドラ:「(さっぱりわからんな……勘だな)」 偶数青、奇数赤でダイスを振ったところ、出目は2。 バハドラ:「青い方、か?」 アイテラ:「(顔をジー)……私の祖父は、この街の渡し守をしている。 ……その祖父から教わった事。『ひとつ目の開閉コード:438』」 バハドラ:「……『開閉コード』?」 アイテラ:「……祖父は、この街の運河のゴンドラ乗り達の末裔。 ……運河に関係するかもしれないけれど、よく分からないわ」(首を横に振り) バハドラ:「いや、分からないのを調べるのは、俺の仕事だ。 ……ありがとよ」(去り) アイテラ:「……ん」(赤い石を渡して見送り) アイテラから情報を聞き出す+★ 水袋×5 赤い石(未鑑定) 水袋を購入したバハドラさんは、次の目的地、11・泉のある広場に向かった。 場所はC−4。なんと、露天市場の上である。 夕方 モロ毛強襲 移動 22・露天市場↑移動後 11・泉のある広場 ※此処で、リプレイ用データに重大な失点があることが判明。データには深夜となっていたが、実際は夕方。 まあ、やっちまったものは仕方が無い。巻き戻しなし、ということで。 バハドラさんがやって来たのは、窓の無い建物に囲まれた、泉のある広場と呼ばれる場所。 此処の泉の水はこの街では珍しい清潔な水で、多くの浮民や奴隷が汲みに来るそうだ。 泉には、書物を持った女性の像があるが、頭部が破壊され、台座の名前も削られていた。実に猟奇的である。 バハドラさんは、ウルスラから頼まれていた水汲みの為、先ほど買った水袋で水を汲み始める。 そして、全ての袋に水を入れ終わると同時、突然太鼓の音が鳴り響き、この広場に入るための門が閉じていく。 そして――― モ・ルゲ:「げはははは! さあ、くじをh」 バハドラ:「誰が引くか!」(袈裟切り) 憐れ、“縊り屋”モ・ルゲは4Rでミンチになったのだった。 ……って、一緒に出て来たセイレーンの方が強かったり、そのセイレーンの呪歌<チャーミング>に 毎ターン掛かったりして、踏んだり蹴ったりなモロ毛さん。 まあ、モロ毛さんの瞬殺はデフォですが。(セイレーンは降参しました) バハドラ:「(剣納め)全く、面倒な」 モ・ルゲ:「(又デオチッ!)」 セイレーン:「(前衛死んだら負け決定的)」(降参のポーズ) バハドラ:「……戦利品置いてくならな」 バハドラさんは、水袋と戦利品を持って施療院へと帰っていった。 蛮族の人狩りに遭遇する+★ 夕方→夜 現在地 C−4 11・泉のある広場 夜 ブラッディ・施療院 移動 11・泉のある広場←↑移動後 36・“木漏れ日の”施療院(遭遇判定・OK) 施療院にバハドラさんが戻ると、ウルスラが出迎えてくれた。 ウルスラ:「遅かったねえ。……て、大丈夫かい?!」 バハドラ:「問題ない」(返り血) ウルスラ:「全く……」(タオルで血を拭き) バハドラ:「すまない。 あ、これ頼まれていた物」(両手に水袋) ウルスラ:「(タオルゴミ箱に)ああ、それはこっちに頼むよ」 バハドラ:「わかった」(ウルスラの後に付いて行き) エピローグ 固定ミッション『水を汲んできて』終了 ・成長決算 基本 1000 魔物 (最大6×匹数2)×500=6000 +★ 2×200=400 1ゾロ 2×50=100 前回余り 850 計 8350点 ファイター・スカウト・エンハンサー+1Lv 練技 <リカバリィ>習得 レンジャー+2Lv ・戦利品 モ・ルゲ 委託を凝らした武器(150G) セイレーン 光り輝く羽衣(1000G) ウルスラからの謝礼 50G 情報4.ズ・グリの秘密ゲット 夜→深夜 ウルスラの依頼(無茶振り) 現在地 36・“木漏れ日の”施療院 ウルスラ:「ねえ、バハムート。私から頼みたい仕事があるんだけど、いいかな?」 バハドラ:「ん? かまわん。言ってくれ」 ウルスラ:「それじゃあ……」 ウルスラからのクエスト クエスト1 <ムコソール草>の入手 報酬 100G+★ クエスト2 <夢薬販売委任状>の入手 報酬 200G+★ クエスト3 <サカロスの薬酒>の入手 報酬 300G+★★ クエスト4 常夜の回廊の魔物退治 報酬 500G+★★ クエスト5 鮮血城の図書館の使用許可 報酬 750G+★★ クエスト6 <ハタロン腐水>の入手 報酬 1000G+★★★ ウルスラ:「……を、頼みたいのよ」(にっこり) バハドラ:「……かなり多いのな」 ウルスラ:「時間があるときでいいよ。それと、報酬とは別に、此処で得た情報を教えてあげる。きっと、役に立つと思うから」 バハドラ:「すまないな」 ウルスラ:「いいって。 まあ、本音を言うと、此処の運営費が掛かるからお金の代わり。って、訳よ」 バハドラ:「それでも助かる。 ありがとう」 ウルスラ:「ま、お互い様ってコトで」 ウルスラはそう言うと、にこりと笑う。 その笑顔は、二つ名にあるようにまるで“木漏れ日”のようだった。 3日目 バハドラさん、NEETになる(HP回復の為、施療院で一日潰す) 更に、ヒーリングポーション2本を使用。 ……HP回復は、2tbしか効果は無いが、夕方から出歩くと遭遇判定で死ねる事になりそうなので。 4日目 未明:現在地 B−3 36・“木漏れ日の”施療院 未明〜朝 再臨の壁 移動 36・“木漏れ日の”施療院↓↓移動後 41・追い剥ぎ小路(遭遇判定・OK) 移動 41・追い剥ぎ小路↓移動後 56・血染めの壁 バハドラさんは一日施療院で過ごし、体力の回復を薬も使って行った。(ウルスラに、施療院の手伝いもさせられたが) そして、今、バハドラさんはあの壁の所に来ている。 ウルスラの話によると、此処は人族の罪人を吊るし、見学に来た人族や蛮族に石を投げさせるそうだ。 そして壁には、罪人の血の後が赤く残る。 それで『血染めの壁』と呼ばれているのだ。 だが、ウルスラに言わせれば、此処に吊るされる罪人(仮称)に罪は無く、蛮族に対する反抗勢力のメンバーなどが多く吊るされるらしい。 そう、この『霧の街』には、蛮族支配に抵抗する組織が存在するそうだ。 ウルスラに詳しく聞こうとしたが、『よく知らない』の一点張りで、話にならなかった。 そこでバハドラさんは、此処に連れてこられた人たちを助け出し、その中に居るだろう抵抗組織のメンバーに直接会うことにしたのだ。 彼等なら、この街にあるという魔法装置についての情報を何か得ているかもしれない。 そういった打算があっての行動だった。 そして。 バハドラ:「この、馬野郎共!」 ケンタウロスインペイラーズ:「「(物理当たらないなら、魔法でどうだ!)」」(カオスショット)×2 ミノタウロス:「(マジやってらんねぇ)」 見張りのミノタウロスと、ケンタウロスインペイラー二体を相手に、大立ち回りを繰り広げているバハドラさん。 ミノタウロスはHPブーストで練技を使いまくり。 ケンタウロスインペイラーは最初の突撃をかわされ、魔法連射に切り替えてきた。 双方全力で殴りあい、結果、7Rでミノ轟沈。 12Rでケンタウロスインペイラー二体とも斬殺したバハドラさんであった。 バハドラ:「ゼーッ、ゼーッ(肩で息してる状態)」 ミノタウロス:「(練技使い切ってやったぜ!)」 ケンタウロスインペイラーズ:「「(MP使い切ってやったぜ!!)」」 バハドラ:「お前らいい加減にしろ!」 ※ただいまバハドラさんが蛮族どもをメッタメタにしています。少々お待ち下さい。 ――間―― 戦闘による騒ぎで殆どの人族は此処から逃げてしまった。 だが、かつてウルスラに世話になったという人々が、吊るされている人族救出に手を貸してくれた。 おかげで、蛮族の増援が来る前に、此処を出る事が出来たバハドラさんだった。 罪人の救出+★ 朝→昼 現在地 B−6 56・血染めの壁 昼 一人私設武装組織 移動 56・血染めの壁↑↑移動後 66・牢獄(ランダムイベント・3) バハドラさんは、蛮族が軍事施設を建設している現場を見つけた! 監督らしき蛮族が話しかけてきた! そう、かんけいないね ころしてでもうばいとる! はーどぼいるど あしばーん ぶりょくかいにゅう きたるべきたいわ ニア しんでくれる? バハドラさんは、監督らしき蛮族を切り捨てた!(マテ) 昼→夕方 現在地 B−4 66・牢獄 夕方 偉大なる空の王 移動 66・牢獄↑移動後 36・“木漏れ日の”施療院 施療院に戻ると、洗濯したシーツを取り込んでいたウルスラと子供たちが居た。 バハドラ:「戻ったぞ」(血だらけ) ウルスラ:「(あんぎゃー)」 物凄い勢いでやってきたウルスラに施療院内に引き込まれるバハドラさん。 ……この時点で残りHPが8。 ほぼ瀕死状態の筈なのに、普通に動けるバハドラさんはすごい……のか? 又、血染めの壁で助け出された人たちも、施療院内に運び込まれてきました。 ウルスラ:「全く、一気に忙しくなったじゃない!」(うがー) バハドラ:「すまんな」(包帯グルグル) ウルスラ:「……ああ、そうそう。 あんたの目的の人が、奥に運び込まれてたよ」 バハドラ:「そうか。 後で会いに行こう」 一時間後―― 男性:「あんたが助けてくれたのか。ありがとう、助かったよ」 施療院の奥、簡易ベットが並ぶ中に、一人の若い男性が居た。 彼は、バハドラさんが来ると、礼の言葉を口にした。 バハドラ:「気にするな。こっちも訳ありでね」 男性:「聞いている。……そうか。外は此処を開放したいのか」 バハドラ:「ああ。そして、この街にあるという魔法装置に付いて知りたがっている。 ……何か知っていたら、教えてもらえないだろうか?」 男性:「……悪いな。俺は組織の中でも下っ端でね。あまり詳しい事は分からないのさ。 俺自身、只蛮族の支配が許せないという理由だけで、参加しているんでね」 バハドラ:「そうか……」 男性:「が、手が無い訳じゃない」 バハドラ:「と、言うと?」 男性:「俺は、『風の旅団』という、蛮族に対抗する組織に属している。其処のリーダーである“海風の”トホテルさんなら、 あんたの欲しがっている情報を持っているはずだ。あの人、結構この街に詳しいからな」 バハドラ:「なるほどな……しかし、いいのか?見ず知らずの相手にベラベラと喋って」 男性:「(ふっ)見ず知らずの人間を助けてくれる奴に、悪人が居ると思うか? 少なくとも、俺は思わん」 バハドラ:「(ふっ)そうか」 男性:「『風の旅団』の本拠地は、追い剥ぎ小路の奥にある廃墟の地下だ。 ……ついでに、俺が無事だという事を、伝えといてくれないか?」 バハドラ:「わかった。あんたの名は?」 男性:「俺はエドガーという。……そういえば、あんたの名を聞いてなかったな」 バハドラ:「俺は、バハムート・ドラグーン。 ……『偉大なる空の王』なんて大層な意味があるそうだ」 男性→エドガー:「そいつはいい。『風の旅団(うち)』と相性がいいんじゃないか?」 バハドラ:「……かも、な」(二人して軽く笑い) どうやら二人は、気が合った様子。なお、バハドラさんの名の意味は、勝手に付けたものです。実在のものとは異なります。 固定ミッション『エドガーの無事を知らせる』発生 夕方→夜 現在地 36・“木漏れ日の”施療院 夜→深夜→未明→朝 宿泊 5日目朝 蛮族様がみている 移動 36・“木漏れ日の”施療院↓↓移動後 41・追い剥ぎ小路 清々しい朝のこと。 バハドラさんは、ウルスラに別れを告げ、施療院を出発した。 そして……施療院から少し離れた所で、凄く派手に着飾った蛮族に出くわした。 清涼な朝の空気が台無しである。 ミノタウロス:「(どうだ!カッコイイだろ)」 バジリクス:「(いいや、俺の方がカッコイイ!)」 バハドラ:「(五十歩百歩)」(呆れ) だが、口には出さない。 蛮族様のご機嫌は乱さないように。 思ったことは口に出さないように。 ひっそりと生きるのが此処でのたしなみ(長生きのための)。 もちろん、出会いがしらに挑発するはしたない絶倫王など存在していようはずもない。 ミノタウロス:「(む、其処のトカゲ!俺達の内どっちがカッコイイか選べ!)」 バハドラ:「(無言でバジリクス指差し)」 ミノタウロス:「(ガーン)」 バジリクス:「(はっはっは。やはり私がカッコイイのだ! これは駄賃だ。とっておけ!)」 バジリクスはバハドラさんに、アンチドーテポーションを渡した! バハドラ:「(ちっ、しけてるな)」 ミノタウロス:「(オボエテロー)」(去り) バジリクス:「(ふっ、負け犬が……)」(去り) 団栗の背比べだな、と思ったバハドラさんでした。もちろん口には出さない。 ――数時間後―― ミノタウロス:「(さっきの怨み、晴らしに来たぞー!)」 バハドラ:「来るな、馬鹿」(袈裟切り) ミノタウロス:「(この斧の染みnグボアーッ)」 部下のトロール:「(あーあ、こりゃ死んだな)」 追い剥ぎ小路に到着したバハドラさんに襲い掛かって来たのは、先ほど選ばなかった方の蛮族だった…… ぶっちゃけ、バジリクスとは殺り合いたく無いです。(真顔) しかし、よく見ると殆どの戦闘でミノさんが出ているという。 どうやら、ダイス神は牛肉が好きなようです。 さて、バハドラさんは襲い掛かってきた蛮族たちを11Rで仕留めました。 ちなみに、現在のバハドラさんの回復方法は、練技の<リカバリィ>のみです。 バハドラ:「お前ら、HP増やすなとあれ程」 ミノタウロス:「(だが止めない! それが俺の――)」 バハドラ:「(止め)」 単体戦闘特化なので、複数出ると時間がかかります。 HPが多いと、更にかかります。 蛮族に止めを刺し終えた時、建物の影から数人の人族が現れる。 武器や防具を身に着けている辺り、それなりの戦闘経験はあるようだ。 その中の、リーダー格と思われる女性が、バハドラさんに話しかけてきた。 女性:「何処の何方か存じませんが、蛮族どもを蹴散らして頂き、誠に感謝の極みで御座います」(深々とお辞儀) バハドラ:「(剣納め)気にするな。蛮族どもを切り伏せるのが、俺の趣味だ」(ニヤリと笑い) 女性:「ですが、私達の力量では到底太刀打ち出来ない強敵。其れをたった御一人で倒されたその力。 ……どうか、私達にお貸し頂けないでしょうか」 バハドラ:「何か、訳ありの様だな」 女性:「(こくり、と頷き)……私達は、対蛮族抵抗組織『風の旅団』のメンバーで御座います。 実は、数日前、我が旅団のリーダー“海風の”トホテル様が蛮族との戦闘中、仲間を助けようと庇い、怪我をした上 蛮族に捕らわれる、と言う事件が起きてしまったので御座います。 そして、トホテル様の処刑が明日にでも行われる、と言う情報が、つい先ほど本拠地に齎されたのです」 バハドラ:「なるほど。それで、腕の立ちそうな奴を探していた、と言う訳か」 女性:「はい。 それで、その……」 バハドラ:「俺で良ければ力を貸すぞ。 ……但し、『暴れる』の、限定だがな」(ニヤリ) 女性:「あ、有難う御座います!(深々とお辞儀) ……では、私達の本拠地に御案内させて頂きます」(先導) バハドラ:「おう、宜しくな」 こうして、バハドラさんは『風の旅団』の本拠地に向かうのであった…… ―場所移動 『風の旅団』本拠地― 追い剥ぎ小路の更に奥。 今にも崩れそうな廃墟の床板の一部を剥がすと、石造りの階段があった。 其れを下って行くと、行き止まりに重厚な鋼鉄の扉が見えた。 先頭を歩いていた彼女が、扉にあるスリットに向かって何かを呟くと、何かが外れる音がしたと同時に、扉の片方が、金属の擦れる独特の音を立てながら開いていく。 彼女に促されながら中に入ると、其処は神殿の礼拝堂だった。 女性:「少々お待ち下さい」 彼女はそう言うと、奥の方へと歩いていった。 その先には、数人の人族が話し合っている様子が見て取れる。 彼女は、その内の一人に話し掛けている。 ――数分後。 彼女は話し掛けていた人物と一緒に戻ってきた。 女性:「こちらは、『風の旅団』副リーダーの“雪風の”セイラ様で御座います」 “雪風の”セイラ:「始めまして。『風の旅団』副リーダーを勤めさせて頂いている、セイラと言います。 ……シュリアが連れて来た協力者とは、貴方ですね?」 バハドラ:「ご丁寧にどうも。俺の名は、バハムート・ドラグーン。あんたらのリーダーに用があってな。来て見たら蛮族どもに捕まったというじゃないか。……暴れさせてくれるなら、何だって手伝うぜ」(凄い笑み) “雪風の”セイラ:「そうでしたか。 現在リーダーのトホテルは、貴方のご存知のとおり、蛮族どもに捕らえられ、処刑されようとしています。 ……私達は、刑が執行される瞬間に救出する計画を立てています。貴方には、その時の陽動をお願いしたいのですが」 バハドラ:「了解だ」 “雪風の”セイラ:「では、お願いします。処刑は、明日の昼に行なわれるそうです。其れまでに処刑場に来て下さい。 宜しく、お願い致します」(礼) バハドラ:「ああ、わかった。 ここで去ろうとし……ふと、大事な用事を思い出すバハドラさん。 バハドラ:「……と、そうだった」 “雪風の”セイラ:「……? 何か?」 バハドラ:「実は、もう一つ用があったんだ。エドガーからの伝言で、『俺は無事だ。心配するな』だ、そうだ」 “雪風の”セイラ:「……! エドガーは、無事なのですね?」 バハドラ:「ああ。 今、“木漏れ日の”施療院にいる」 “雪風の”セイラ:「そうですか。(横に居る彼女に)良かったわね、シュリア」 女性→シュリア:「は、はい!」(かなり嬉しそう) バハドラ:「後で、顔を見に行ってやるといい……さて、俺は色々と準備をしておくか。特にポーション」 “雪風の”セイラ:「では、又後で」(お辞儀) バハドラ:「ああ、又後で」(手を振り) シュリア:「有難う御座います。バハムート様」(お辞儀) バハドラさんは、『風の旅団』本拠地を後にした! 着飾った蛮族+★ エピローグ+★ 固定ミッション『エドガーの無事を知らせる』終了 ・成長決算 基本 1000 魔物 (最大7×匹数5)×500=17500 +★ 2×200=400 1ゾロ 2×50=100 前回余り 350 計 19350点 ファイター・スカウト・レンジャー・マギテック+2Ly ・戦利品 ミノタウロス ミノタウロスアックス×2 (475G×2) 美しい角×2 (600G×2) ケンタウロスインペイラー×2 紋章の槍(150G) 意匠を凝らした槍(600G) トロール トロールの血(100G) 宝石(150G×2) セイラからの報酬 200G 固定ミッション『トホテル救出作戦』発動 ――そして。 偉大なる空の王は、霧の街冒険譚序盤最大の激戦、処刑場会戦へと赴く。 そこに待っているのは栄光か? 悲劇か? それとも……冒険の行方は、二つの六面体に委ねられた。 次回も、霧の街に血風が吹き荒れる。 後書き どうも、『うーあー』な、20です。こんにちは。 ……こ、これは、リプレイと言って良いのか…… 初めてリプレイを書いてみた感想は、『リプレイ書ける人は凄い』でした。 何でしょうね。現状をありのまま書くのではなく、オリジナリティ溢れる魔改造が自然と出来るかどうか、なのでしょうか。この差は。 なお、このリプレイの著作権だとか所有権などは、九谷氏に譲渡(要らないでしょうけれど)します。 なので、好きな様に魔改造して下さい。マジで。 其れを見て勉強し直します。宜しくお願いします、九谷先生!(土下座) では、『このリプレイの続きは、文章能力上がってから』な、20でした。 ……凹むー ※編集者注:原型を崩さない程度に幾つか加筆しました。さー。 次へ
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