 巡らない日々の、止まらない七日間
――三年前。僕は大切な友人を喪った
あの日から、僕の時間は壊れた思い出に留まったまま。
僕の時間が緩やかに濁り、腐り落ちて朽ち果てるまで、この倦怠は続くのだろうか。
――半年前。僕はとんでもない揉め事に巻き込まれ、とある人外と出会った。
このまま何事とも関わらず、穴だらけの思い出に留まったまま静かに過ごしたい。 世界は、そんな僕の無気力な贖罪すら赦してはくれないようだった。
――そして今。半年前の悪夢が三年前の失われた記憶を携えて再び扉を叩く。
……時間は、いつだって僕を裏切るように出来ている。
登場人物紹介(イラスト提供:おがたさん)

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左側:「僕」
この物語の語り手にして主人公。
何事に対しても投げやりな女子大生。
過去に何かあったり、記憶に欠落を感じたり、
色々と秘密があるようだが……?
右側:片山
朱莉(かたやま あかり)
毒舌と暴行が冴え渡る高校2年生。
高校では生徒会長を務めているらしい。
半年前、「僕」と盛大に喧嘩した挙句、一週間
行方不明になったりしたので、「僕」とは険悪な 仲 |

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左側:○○(仮)
「僕」と時々授業が一緒になる大学生。
様式美と紙飛行機をこよなく愛する男。
未だに「僕」に名前を覚えてもらえていない
「僕」曰く、「夜の商売の人」のような外見。
右側:“魔女”
「僕」の隣室に住んでいる女子大生。
誰からも名前を認識されない不思議な人物。
誰とでも広く浅く付き合えるさっぱりとした性格の持ち主。
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